大学受験と自由英作文。

受験生と、受験生を支える人を応援してます

2017-01-01から1年間の記事一覧

安楽死・尊厳死について~受験生ならどう考える? これは長文だよ!

安楽死を認めるべきかどうかというテーマで、すでに一橋大学で出題されたことがあります。さらに医学部受験者は、「面接で聞かれる前提」で意見をまとめておく必要があります。 設問・質問に、「あなたの考えを自由に述べなさい」なんて書いてあっても、その…

救急車は有料にすべき?

救急車は有料にすべきという意見に対してあなたは賛成か反対か。その理由と共に50語程度の英文で述べよ。 自由英作文のお題にもなり、かつ医学科面接の対策にもなるなんてなんと有用なんだろう・・・!と思って今回はこのトピックについて書きたいと思いま…

英作文対策と例文暗記

英作文の対策と聞いてまず頭に浮かぶのは、例文暗記でしょうか。確かに私も高校生2年生の時、高校から渡された教材の一つとして「基本例文300」を覚えました。大きいサイズの単語カードに、表=英文 裏=日本文(+ここで覚えるべき大事な英語表現)を書いて…

英作文の対策はいつから?

検索で「英作文 対策」といれるとその後に「いつから」がついてきます。英作文対策を本格的に始める時期について、考えている方が多いのですね。ところが、国立旧帝レベルの大学が軒並み自由英作文を出題するようになった今、上位を目指そうという受験生にと…

女子大を選ぶメリット

。。。今回も英作文に関係ない話を展開することになります。。。今回は、毎年周期的に要・不要論が出てくる「女子大」の存在について。女子大に進学するメリットって、何でしょう? はっきりいって、高校生時点で明白に実感できるメリットはありません。「女…

大学入試センター・新テストの自己採点は?

今回は2020年実施を予定されている大学入試センター(新テスト)について、大学入試センター発表からのリサーチをもとに少し考察も加えて書いていきます。今日は英語ライティング・・・の出番はほぼありません! 平成29年2月・3月に大学1年生を対象と…

英検、TEAP、そしてGTEC-CBT(2)

今回はGTEC-CBTとTEAPについて、実際に受験した際の感想なども併せて書きます。 GTEC-CBTは完全個別ブースでの受験。隣との距離が意外に近くて、スピーキング時はヘッドホンをしていても隣の人の声が聞こえてきます。上手な人でもそうでない人でも、他人の…

英検とTEAP、そしてGTEC-CBT(1)

2020年のセンター試験改革を待たずして、2017年秋の時点で英検などの試験を受けた/受けようとしている人は多いでしょう。地理的な「受けやすさ」を考えると英検やTEAP、GTEC-CBTが一般的な英語資格試験でしょう。 私が受けたことがあるのは英検、TEAP…

I think にひそむ危険

自由英作文にはパターンがあって、あるお題に対して賛否をたずねたり自由に受験生の思うことを書かせたりという形式が主流でしょう。しかしどんなパターンでも受験生が、以前のエントリで挙げた例のbecauseと並んでつい気安く使ってしまうのが " I think (th…

「復習」のしかた

すでに9月に入りました。いよいよ受験生の目つきが変わる時期です。これまでの指導経験から、目の焦点が合い力を持つようになると、その受験生は成功する可能性が高いです。反対に、授業中でも演習中でも自習時でも、薄い目をしていたり視線が泳いでいたり…

なぜ自由英作文が出題され始めたのか

2017年度入試の時点で、旧帝レベルの大学では軒並み自由英作文が課されています。入試で自由英作文を出題することによって、大学側は受験生に何を求めているのか、今回はそれを考えたいと思います。 長文読解では主に下線部中心に読んでいけば、和訳したりそ…

なぜならbecauseだからです

誰もが知っている英単語のひとつ because ですが、その正確な使い方ができていない人が多い。というより、使い方に制約があること自体、知らない人が多い。 大学受験の自由英作文において、主張の理由・根拠を示さないことはまずありえません。そこで接続詞b…

「見切り」は完全悪じゃない

大学受験においてはどこかで「見切り発車」が必要です。そもそも出願という行為そのものが不確定要素を多分に含んでいるのですが、それよりもっと手前の段階から様々な見切り発車の状況が発生します。 受験生本人にしてみれば、文理選択に始まり理・社の科目…

英作文訓練に添削が必要である「本当の」理由

「ピアノ、うまくなったね」と評価してくれるのは、練習している本人ではなく先生や聴衆です。同様に、「自由英作文がうまくなってきたね」と評価してくれるのは、書いた受験生本人ではなく添削のため読んだ先生です。もっといえば「この受験生は英作文がし…

「最後は自分の言いたいことを繰り返す」のはアリなのか?

以前のエントリーで「指定語数の制限内に収めることも実力」と書きましたが、語数を稼ぎたいばっかりにそしてネタ切れも起こしてしまい、文章の最後に"So I agree that ~"(that~以下は冒頭に書いた一文を移植)繰り返すというのは得策ではありません。む…

単語力とは「知っている単語の数」ではない

「単語力をつけるため、毎日英単語帳を見てます!」という受験生は多いと思います。しかし、英単語帳での英和一対一の単純暗記はポータル(入り口)にすぎません。市販されている英単語帳はたいてい、語数の差こそあれ含まれている単語の種類に大きな違いは…

ポジティブな「焦り」

今回は「夏に思うような勉強ができなかった・・・どうしよう」と焦りを覚えている人へ向けて書こうと思います。 いよいよ8月終盤。受験学年は「後期補習」という名の通常運行に入っているのではないでしょうか?受験生がみな「進学校」に通っているわけでは…

インスタ映えと指定語数

言語には、相性がよいコトバ同士をくっつけて新語を作るという性質があります。 日本語では最新トレンド?なのが「インスタ映え」でしょうか。インスタ(グラム)と「舞台映え」とかの映え。この言葉が出現したと思ったらかなりアンチな見方も生まれてきて、…

答えを見た後の行動が出来・不出来を決める

受験学年の人たちは、夏休みに入る前に受けた模試とお盆の時期に受けた模試と、これで2回分の問題と解答・解説が手元にあるはずです。マーク模試であれば自己採点のために一度は必ず答え合わせしているはずです。でも、まさか、それで終わりにしていませんよ…

イラスト・写真を見て自由発想する英作文—AIとロボットと人間

携帯大手S社の店頭にいたP氏。 平日昼だし、お客が少ないからしまわれているのか・・・ これをツイッターで笑いネタにおとしこむことも可能ですが・・・この姿勢がなにやらさみしい。 イラスト・写真を見て自由発想した内容を書かせるのは東京大学や一橋大学…

受験と生理!!

今回は思い切ったタイトルにしました。ちょっと前に女性アスリートと生理に関する記事を目にしたので、女子と受験期間の生理についても考えてみました。自由英作文に関する言及はいっこも出てきませんのであしからず。。。 模試そしてセンター試験や個別試験…

長大自由英作文には反例を

いまの大学受験において、200語程度というのは長大レベルです。でも語数が多いからといってオロオロする必要も、どうにでもなれと開きなおる必要もありません。 200語程度を要求してくるからには、そのトピックは賛否両論ありその賛否をサポートする事例や根…

集中力は、ムラ気なハイペースとは違うよ

夏のこの時期、受験生はその一日のほとんどを勉強時間にあてていることでしょう。一日10時間くらいかな?・・・ で、その10時間のうち全て集中しているっ!という人はいないでしょう。これはヒトとして当然。ですが、なるべく集中の度合いを高めて効率よく進…

英文法をモノにするために

前回のエントリーで、大学受験者の英語学習には文法理解が絶対に必要であると書きました。必要性をアピールするだけでは不足なので、今回は「英文法をモノにするにはどうしたらよいのか」の原点について考えてみます。 文法すなわち英文構造理解はとりもなお…

大学受験の英語学習に文法は不要か

日本人は英語学習がほんと大好きだと思います。 適度に知的で、手ごろな教材もふんだんにあるし、ニュースとかのインタビューが字幕や同時通訳を待たないで理解できるという明快な技を披露することもできます。 でも大学受験の場になると、「文法とか意味わ…

通信講座教材がたまる

「アルファベットの最後の一文字」会とか「良く生きる」社のとか、 通信講座を自分の勉強にくみこんでいる受験生も多いことと思います。 通信講座教材の王道・活用法については後日述べるとして・・・ 夏休みに入り、気がつくと前学年分から提出が滞っている…

赤本とか青本 買った?

受験生は、すべての教科・科目がダメ!できない!というケースは少ないのではないかと。大体なんらかの傾向があり、メジャーなのが「理系で英語/国語/社会が伸び悩んでいる」「文系で数学/理科が後回し気味」・・・ってところではないでしょうか。 苦手な…

キャラメルで感銘しちゃった

森永キャラメルといえば大相撲の幕内最高優勝者に与えられる副賞の一つということは知っていましたが・・・ こんな啓蒙的な文言がついていたとは知りませんでした。ベルマーク切ってたついでに発見。 写真だと見えづらいかもしれないので文言を写しておきま…

2017年度入試でこうなってた&次こうなるかも【金沢大学医学類】

金沢大学2017年度入試では自由英作文は次のようなものでした。 A self-driving car is a car which can drive itself. It uses cameras and sensors around its body to "see" its surroundings. Many experts suggeest that self-driving cars will become …

2017年度入試でこうなってた&次こうなるかも【神戸大学】

神戸大学の2017年度入試での自由英作文出題は以下の通り。 Read the paragraph below and answer the following two questions. Every day of our lives, we make many different decisions, both small and big. Sometimes we make decisions based on good…