受験生は、すべての教科・科目がダメ!できない!というケースは少ないのではないかと。大体なんらかの傾向があり、メジャーなのが「理系で英語/国語/社会が伸び悩んでいる」「文系で数学/理科が後回し気味」・・・ってところではないでしょうか。
苦手なものの攻略法はいたってシンプルで、
基本に立ち戻ってやりこむ
これしかないでしょう。
一方で、得意としている教科・科目はこの夏はどんどん過去問演習して強みをより先鋭させた方がよいと思います。
しかしここにも落とし穴が。
それは赤本収集癖。
国公立の第一志望校+有名私大複数校(学部)の赤本または青本を購入し、机や本棚に並べる。その光景は一気に己の周囲を「受・験・生・モード」に染め上げてくれる。
周りの人間も「オッ?」てな感じに反応してくれる。
その変化は、演出されたものだけれど、「よーしやるぞっ」という気分をアゲてくれるのは間違いない。
でも、もしかしたら、それはただの赤本収集癖の顕示かもしれない。
赤本や青本は、過去問の集積ではあるけど、そこについている解答例や解説はあくまで一例にすぎないので、盲信してはいけない。だから赤本・青本を20年分解いたのに・・・残念な結果になってしまう人は、素直すぎて赤本・青本に依存しすぎてしまう人といってよい。本質を見失った人といってよい。
赤本や青本はアクセサリーじゃない。
これからは大学受験改革の動きに沿って、出題形式の変更はあると思うのが当然。
赤本や青本は、その大学がこれまで求めてきた学力レベルや処理速度を知るツール、ただそれだけだ。
形式への慣熟は、学力ではない。それはただの気休め。
過去問を信じすぎてはいけません。
そんなウブでは、強くなれません。