大学受験と自由英作文。

受験生と、受験生を支える人を応援してます

今回のセンター試験「改悪」騒動から見えてきたもの

 センター試験が悪いのではない。

入試「改悪」問題の本質は、

私立大学入試に存在するのです。

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世間ではB社との癒着が

問題の表面に現れてきました。

 

大学入試センター試験

いじくりまわす流れが

やっとおとなしくなったからです。

 

 

 

当然、文句を言ってる人も

いますがね。

 ↓

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

現場の先生や校長のせいに

しております。

若手の先生と

50代ベテランの先生との

対立を煽っております。

いじめを隠しつつ容認し

促進するやり方と、

どこが違うんだろう。

 

 

 これを読んで理解したこと。

 

 

 

そもそもなぜセンター試験

英語と国語と数学を

いじることになったのか?

 

 

 

この3教科は、

私立大学入試(文系)での

センター利用方式で

よく使われます。

 

 

 

私立大学側の作問体制が

しっかり充実していれば、

自前の入試問題を作れて

自前の採点基準で採点し

入学者を選別できる。

 

 

 

でも、そうでない私立大学が

増えているんです!

人気学部の目玉講座を

担当する注目講師が、

入試問題を作って

いるわけではありませんよ!

そして作れる技量があるとも

限らない。

 

 

 

その、自力で作問するのが

困難な私立大学内の4年間で

英語教育が徹底されないために、

受験前に民間検定資格を

取らせて、入学してくる時点で

「英語4技能がつかえる」生徒を

採るのが

今回の改悪騒動の狙いの一つ

だったのでしょう。 

 

 

 

 

文科省が、

国公立大志望者からの批判を

屁とも思っていなかった

理由はこれです。

 

 

そもそも国公立大志望者は

「一点刻みの合格・不合格」

なんて考えていない。

 

 

 

しかし私立大受験者においては

一発勝負かつ一点刻みの不合格は

普通に起こることだ。

 

 

 

 

この残念感を払拭するため、

民間検定資格を利用し

少なくとも一発勝負に

ならないようにしてあげた。

さらに、仮にトラブルが

起こっても、実施団体の

責任だ。

文科省も私立大学も

傷つかない。

TOEICは一抜けして、

本当に賢い対応ができた。

 

 

 

 

まとめると、

今回のセンター試験「改悪」

騒動の一つの側面はこうだ。

 

 

 

4年間で英語が使えるように

学生を教育できないほどの

教育力のない私立大学が、

学生をより手軽に募集する目的で、

かつ入学時点で各種資格を

保持できている学生を集めるために、

文科省が頑張った。

そして時の大臣の

浅はかさにより墓穴を掘った。

 

 

 

 

この国において、

教育は、だれのためにあるのか?

 

私たちには、

敵失に喜んでいる暇はない。けど。

 

 

英語を話せる人材を

増やしたいなら、

大学での英語教育を

変えるのが先です。

 

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