大学受験と自由英作文。

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こういうことかな

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「晴れたらやりたいこと」みたいな始まり方ですけど・・・

ちがう、大学受験で求められてる力についてのハナシです。

 

前回の記事で、「学力の裏側にある力」って書きました。我ながらあいまいな書き方だなと思って、少し詰めて考えました。すると・・・

 

「思考コード」だって!!

よい記事を見つけることができました。これも考えたおかげですね。ただ生きてるだけではなかった、この一日。

 

この「思考コード」というのはもともと中学受験の作問意図を探るために用いられることが多いらしいけど、これを大学受験に落とし込むとあの例の、学力の裏側にある力がわかってくると思う。

ちょっと粗くまとめてみると・・・

Aレベル=知識・理解で答えが決まるレベル。

Bレベル=その知識を応用し、出題者からの問いに対して論理的に答えをまとめられるレベル。

Cレベル=知識理解・応用・論理性に加えて、答案作成に批判的精神や創造的発想力が求められるレベル。むろん、Cレベルの方が難問・難関とされるところで狙われる。

 

これまでの勤務経験からすると、Aレベル段階で四苦八苦してる受験生が圧倒的に多くて、「なんとかセンターまでには良い判定にしたい」とか「校内テストや模試ではよい成績なのに(ダメダッタ・・・)」とかいうタイプ。親子ともども苦しい期間が長く続き、悲しみや辛さもある。Aレベル段階での習熟をいち早く成し遂げるには、実は「自分はどういう人間で、やる気を起こさせるには自分自身をどうコントロールすればいいか」を理解することが必要。一日8時間勉強しても、無意味とはいわないけれど、自分を知ることによって得られる結果が全然違ってきますよ。世間知らずな感じのお子さんだと、このあたりの自分改革から時間がかかるかもしれません。

 

Aレベルに到達しているがBレベルで苦戦している受験生は、「センター逃げ切りで国公立大学に合格」とか「私大進学」という道が残る。

国公立大学のなかには、センター試験での得点比率>個別試験での得点比率というバランスになっているところがあって、しかもその個別試験というのが3科目以上だったりするとなかなかみんな個別試験で得点しにくいものだから差が生じにくく、センター得点が高い受験生の方が圧倒的に有利になっちゃう。記述力に自信を持てない受験生が狙うサバイバル法ですね。でもこれだって立派な作戦なんだけど、なんだけど・・・本来ならこの時点で養成しておくべき力をつけていないっていう点で、残念な感じがちょっぴりする。

 

Cレベルは、たとえば英語の長文を2題読ませて、そのどちらかの意見に賛成または反対を表明させ、そのどちらにも言及されていない理由や具体例を自分で考えて、英文で述べさせる・・・こういう感じの出題で試される力。長文2題読むのにヒイヒイいってるようじゃ苦しいな~しかも自分の答案作成の材料をまっさらに自力で探さないといけないし。「思考」ですよ。

 

センター試験改革は別にしても、大学側が既に工夫をこらして「学力の裏側にある力」「これからの教育・社会で必要な力」を探ろうとやってるんですね。この動きは、受験生泣かせではあるけど、とっても良い傾向だと思うんです。知識だけなんとなく詰め込んで、形式だけに慣れてきて、それ以外の目新しい出題に対しては無策!無力!ってなると、それは大学受験じゃなくても、”次世代の大人”としてヨワクないですか??