大学受験と自由英作文。

受験生と、受験生を支える人を応援してます

通信講座教材がたまる

「アルファベットの最後の一文字」会とか「良く生きる」社のとか

通信講座を自分の勉強にくみこんでいる受験生も多いことと思います。

 

       通信講座教材の王道・活用法については後日述べるとして・・・

 

夏休みに入り、気がつくと前学年分から提出が滞っているという人も多いでしょう。

課題提出どころか、届いたままの状態で部屋に積んであるという人もいるでしょう。

私はこの状態を責められません。思い起こせば私も高校生の時分、B社の教材を「購入」していただけで放置していました。

でも、あの通信講座教材の有効な使い方は、毎月キチンキチンと提出することではない、と思いますよ。

 

毎月提出することに達成感や自信を見いだせる人はそうすればいい。

しかし毎月の提出ができなくなった瞬間から、精神的な負担になっていく・・・

お金を出した親に「アンタあれやってんの?」と聞かれた日にゃ・・・

聞かれて「時間がなくて」と本当に本当のことを言ったのにすっごく不満そうなカオされて・・・

確実に不幸スパイラルの源でしょう。

 

もうこうなったら、この夏休みで一気呵成に踏破するのがベストです。

前学年のものだと教科書レベルの演習から始まる構成なので受験学年になった今の自分に「手が出ない」なんてことはない!

「え、これ知ってる。わかる。できる。」とサクサク解けてしかも意外にマルもつく。

教科書レベルから模試レベル、過去問レベルのそれぞれのギャップを埋めるのにちょうどよい感じなのです。

教科書だけやっていても、(英語だったら)ネクステやポレポレなどやっていても、もうすこし骨のある次の段階の教材に当たっていかないと力はつかないのです。

通しレベルで、スピード感をもって演習量を増やすため、たまっていた通信講座教材は夏休みにやりこむのが正解でしょう。

 

 

てゆーかこれが最後の活用タイミング。

夏休みの時期を逃せば手遅れに振れてしまう。。。

 

 


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赤本とか青本 買った?

受験生は、すべての教科・科目がダメ!できない!というケースは少ないのではないかと。大体なんらかの傾向があり、メジャーなのが「理系で英語/国語/社会が伸び悩んでいる」「文系で数学/理科が後回し気味」・・・ってところではないでしょうか。

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苦手なものの攻略法はいたってシンプルで、

基本に立ち戻ってやりこむ 

これしかないでしょう。

 

一方で、得意としている教科・科目はこの夏はどんどん過去問演習して強みをより先鋭させた方がよいと思います。

 

しかしここにも落とし穴が。

それは赤本収集癖

国公立の第一志望校+有名私大複数校(学部)の赤本または青本を購入し、机や本棚に並べる。その光景は一気に己の周囲を「受・験・生・モード」に染め上げてくれる。

周りの人間も「オッ?」てな感じに反応してくれる。

その変化は、演出されたものだけれど、「よーしやるぞっ」という気分をアゲてくれるのは間違いない。

 

でも、もしかしたら、それはただの赤本収集癖の顕示かもしれない。

赤本や青本は、過去問の集積ではあるけど、そこについている解答例や解説はあくまで一例にすぎないので、盲信してはいけない。だから赤本・青本を20年分解いたのに・・・残念な結果になってしまう人は、素直すぎて赤本・青本に依存しすぎてしまう人といってよい。本質を見失った人といってよい。

 

赤本や青本はアクセサリーじゃない。

これからは大学受験改革の動きに沿って、出題形式の変更はあると思うのが当然

赤本や青本は、その大学がこれまで求めてきた学力レベルや処理速度を知るツール、ただそれだけだ。

形式への慣熟は、学力ではない。それはただの気休め。

過去問を信じすぎてはいけません。

そんなウブでは、強くなれません。

 

 

 


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キャラメルで感銘しちゃった

森永キャラメルといえば大相撲の幕内最高優勝者に与えられる副賞の一つということは知っていましたが・・・

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こんな啓蒙的な文言がついていたとは知りませんでした。ベルマーク切ってたついでに発見。

写真だと見えづらいかもしれないので文言を写しておきます。

 

 学問の本来の趣旨は、精神の働きにある。

 

その下には<京子先生の解説>・・・京子先生は教育研究家の方。

 勉強しても、人の見識や品格は高まりません。「正しいと判断すること」と「正しいことを実行すること」は全く別です。見識・品格を高めるには、常に上をめざし、決して自己満足しないことです。

 

 

読む人にとって様々な解釈ができそうです。

ちなみに私が解釈したのは・・・

 

 ただ座って、与えられた課題を(提出するために)やっていても、知識はとどまらない。「この課題から何を抽出できるか、この知識がこういう問われ方したらどう対応するか」を考えながらの復習までいかないと、高度の定着・理解とはいえない。「なぜこの解答が正しいのか」と判断するのと、「これが解答ね」とマルつけ実行しただけなのとは別物。志望者集団のなかで自分の立ち位置を上げるためには、常に問われていることの意味をほりさげて考え、「いまここで何を知ってなくちゃいけないのか?いまここで何が出来ているべきなのか?」を自問自答すること。

 これはとても時間がかかり、シンがつかれる勉強ではあるけど、勉強のほかになにも心配することがない(生活費とか家事全般の采配とかが自分ひとりの責任じゃないという意味)身分でいられるうちにやりとげておいてほしいことです。

 

学生の夏休みって、うらやましい!!

新しい知識や技能が自分のモノになるんだもん!!

 

 

 


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2017年度入試でこうなってた&次こうなるかも【金沢大学医学類】

金沢大学2017年度入試では自由英作文は次のようなものでした。

 

     A self-driving car is a car which can drive itself.  It uses cameras and sensors around its body to "see" its surroundings.  Many experts suggeest that self-driving cars will become widely used in just a few years.  If this does happen, what canges may it cause? 

     ・Choose one area you would like to write about from (1) to (5) and write the number in the small box.  ←解答用紙に選んだ番号を記入する枠があるのでそのことですね

          (1) the car industry          (2) public transportation          (3) traffic laws

          (4) the design of cities          (5) the lives of disabled or elderly people

     ・Think of two changes that may occur in the area of your choice.  In each large box, describe one change, reasons for the changes, and the effects of the change.  Write 40-60 English words in each box.  ←解答用紙には答案作成枠が2つあるのでそのことです

 

 

ブログタイトルに金沢大学医学類とありますが、金沢大学では2017年度入試まで、英語は医学類も人間社会学域も理工学域もすべて同じ出題です。以前から、医学類受験者には専用の選択問題が出されるかもしれないという噂はあるので、英語のみならず数学・物理・化学においても注視していく必要があると思います。

 

2017年度入試のお題は「自動運転自動車の登場によって生じる変化を2つ、それぞれの理由とその変化がもたらす影響」でした。あんまり自由に述べさせると解答の幅が広がりすぎると判断されたのか、どんな観点から考えるのかの縛りが5つ用意されています。採点者にとっても楽でしょうし、受験生にとってもぐっと発想しやすく書きやすくなったでしょう。

 

とはいうものの、ほとんどの受験生にとって自動運転自動車を日常生活でしょっちゅう目にすることはまだまだ少ないでしょう。実は金沢大学能登地区で自動運転バスの共同研究を実施しているのである程度この出題は予想できていました。前年度形式のイラスト説明型で・・・ですけどね

 

ところで自動運転についてニュースになっているのを見聞きしていても、それがもたらす変化、その理由と影響について考えることはなかなかなさそうです。書くべき内容について、受験生は一生懸命リアルに想像しなければならなかったはずですが、日ごろから「具体的に、明確に考えて書く」訓練をしてきていればなんとかなったでしょう。

 

そもそも金沢大学では長文は「・・・ハ?」みたいな易しいものが2題出されて、その後にくる自由英作文が「地獄行き一丁目」ですからね。

いえ決して金沢大学の長文がカンタンすぎるとはいっていないです。ただ、長文2題では合格相応レベルの受験生であれば他の受験生との間に差が生じません。行司の軍配がかえるのは自由英作文に踏みこんだ時。ここから合否の分かれ道です。

易しい長文に甘えてしまい「長文で得点が見込めるから金沢大学二次の英語はなんとかなるだろう」と思って自由英作文の対策をぬかっていると、ほぼ落ちます。

 

金沢大学自由英作文完全重視です!

 

学力層や地域を考えると、たとえば名古屋大学神戸大学を志望していた層が、センター後に志望変更して金沢大学を受験しにくるケースが比較的あるかと思います。志望変更によって気持ちが下がる日もあるかもしれませんが、、、

合格したもん勝ちと割り切って、センター以降から二次直前まで毎日書いて添削してもらいましょう。

 

 

 


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2017年度入試でこうなってた&次こうなるかも【神戸大学】

 神戸大学の2017年度入試での自由英作文出題は以下の通り。

 

Read the paragraph below and answer the following two questions.  

          Every day of our lives, we make many different decisions, both small and big.  

     Sometimes we make decisions based on good reasons; other times we make

     decisions without careful consideration.  One example of the latter is called the

     Bandwagon Effect.  In this situation, you would choose to do something just because

     many other people are doing it. 

     (1) Describe a specific example of how the Bandwagon Effect has affected one of the

          decisions you have made in the past.  The answer must be written in English. 

          (around 40 words) 

     (2) Do you agree with the statement that the Bandwagon Effect has a stronger 

          influence on teenagers then adults when they are making decisions?  Include at

          least two reasons to support your answer.  The answer must be written in English. 

          (around 60 words)

 

問(1)は40語程度という短さ。自分の経験を一つ書けばよいだけです。材料に悩む・・・とか全然違う内容を書いてしまった・・・という人は長文、てゆーか文章の意味を正確にくみとれていないことが原因です。文章から正確な情報を得られていないのは英作文以前の課題です・・・

 

問(2)は約60語の指示。この60語程度というのも大学受験においては短いです。その短い中に少なくとも2つの理由を入れるよう要求されています。指示語数が多ければ十分に語数を費やして理由を述べることができますが、今回のように短い語数では2つの理由を盛り込むのに精一杯、しかもそれぞれ具体的な陳述にしないといけません。おそらく80語程度あったほうが書きやすいように思われます。

 

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それというのも、自由英作文においては「指示語数が少ないからラク」とは一概にいえないからです。

指示語数がタイトな場合、内容も明確に突き詰めて英文も簡潔に磨きこまないと合格レベルの答案になりません。こういう出題の方が玄人ごのみといえばそうだけど・・・

 

実際に書いてみると、「これ問(1)と問(2)に分けて出題する意味あったのかな?」と思いました。特に問(1)は文章の意味が正しくとれているかの確認程度にとどまる(問1の答案作成時点でエラーが多い受験生はそもそも二次記述レベルの英語運用力が危険水域であるということ)ので、もしかすると次年度入試では形式変更・分量増があるかもしれません。

 

これまで大学受験の二次試験では、長文読解と自由英作文は分離して出題されることがほとんどでした。しかし東北大学慶應義塾大学(経済)で出題されているように、受験生に長文(東北大学2017年度入試では会話文)をまず読んでもらい問いに答える、その後に長文の内容に絡んだテーマで自由英作文を出題する「融合型」の形式が今後は増えてくるかもしれません。

長文と自由英作文を切り離すやり方だと形式による慣熟ばかりになり、総合的な思考力が測れないと考えられているからかな。

 

神戸大学は受験生の人気に比して、出題される長文は標準レベルの分量・やや易ともいえる程度ですので、受験生間に差をつけるためにも英作文をいじってくる可能性は十分あるといえるでしょう。

地域的にみて大阪大学志望者がセンター後に出願変更するケースが多いでしょうし、大阪大学で要求されている「70語程度」に寄せてくるかもしれません。

 

 

 


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