医学部入試のありように関して、また動きが出てきているようですが・・・
もっとシンプルに考えたらよいのでは?
シンプルに考えるというのは、本質を見るということであって、「単純に」考えることとは全く異なります。
「うちの高校の先生、授業がわかりにくくてさ~」とヒトのせいにする受験生も毎年毎年繰り返し見ていますが、高校の先生がおこなう思考の展開についていくことができていればその日その日の授業は理解できるのではないでしょうか?
少なくとも進学校と言われる高校では、先生が準備してきている導入からキチンと段階を踏んで授業に参加していれば本質にたどりつくような授業をしてくれているのですよ。
その思考訓練をすっとばして、白か黒かの単純な結論だけを分からせてもらおうっていうのは、それは分かりにくくて当たり前・・・でも現在の日本の高校生はほとんどが自主的な勉強をしないそうなので、きっとこういう生徒の周りにはこういう生徒しかいないのでしょうね。自浄のきっかけさえつかめないのでしょうね・・・残念
少し話がそれましたが、私立大学医学部入試。
シンプルに考えを詰めてみた。
結果。
女子差別があるのは完全にアウト。人数の不均衡が心配なのなら、男子・女子で定員枠を決めたらよい。私立大学の考えによって、男女の枠数に差が生じるのは、あってよい。受験生側には、大学の方針に賛同できるかできないかで受験校を選ぶ自由がある。
いっぽう医学部・薬学部で多浪差別があるのは正解。
他学部とは異なり、大学入学後~国試~現場というキャリアパスが明確に存在する以上、なおかつその人材育成途上に人命やQOLが深くかかわってくる以上、入試合格という一定のラインに達するのに2年も3年も要するというのは資質上の不足でしょう。
お人柄がどんなに良くても、腕が良くなくては務まらない。
アタマのない・ウデがたたない医師が看板かかげて仕事をするのは社会不安を招く。
再受験という人たちも、不安材料がある。
何を考えて医学部を受験しなおそうと考えたの?
どうして最初から医学部受験しなかったの?
3年も4年も浪人を重ねてきて、
周りは何も言わなかったの?
周りの意見を聞き入れることは敗北なの?
メディカルなんとかの医学部予備校に
「一緒に頑張ってみよう」と言われたから?
状況を冷静に分析して自分から
セカンドベストの手を打てないの?
それこそが医師に必要な適性なのに?
日本社会は私立大学医学部入試についてよく考え直さなくてはいけない。
それに加えて医学部多浪生を生み出す社会的文脈についても洗い出す必要がある。
きっと来年はこの問題は忘れられているでしょうけどね。
大学側もそれ期待してるでしょうね。