大学受験と自由英作文。

受験生と、受験生を支える人を応援してます

受験と生理!!

今回は思い切ったタイトルにしました。ちょっと前に女性アスリートと生理に関する記事を目にしたので、女子と受験期間の生理についても考えてみました。自由英作文に関する言及はいっこも出てきませんのであしからず。。。

 

模試そしてセンター試験や個別試験に、生理や排卵日が重なるのは憂鬱なものです。お医者さんに相談して、薬でずらすという方法がありますが、10代はまだ周期が定まりきらないこともあり確実な方法ではありません。

 

結論としては、あきらめて付き合うしかないと思いますよ。

 

生理や排卵に伴って痛みがある場合は、痛み止めを忘れず飲みましょう。長期連用になるのでは・・・と不安に思うかもしれませんが受験期間だけです。受験が終われば好きなだけ、ナチュラルな生理痛に苦しめばいいし(苦笑)、割り切って自分に合う薬を探して手元に置いておきましょう。しかも市販薬のなかに合うものがあればその方が手軽でいいでしょう。

 

模試や受験の当日にぶちあたってしまったら・・・

ナプキンは思い切って朝から夜用!昼も夜用!

ドッと流れてもドンマイ!な状態にしておく。

 

当たり前ですがトイレは休憩時間ごとに。だいたいトイレは混むものですから、友達に話しかけられても「あ今ちょっと」とはっきり振り切って、自分の体調優先すること。

 

いずれも当たり前のことで、「もうやってる!」という人も多いでしょうが、そんなふうに振り切れないで悩んでいる人もまだまだいるでしょう。どうせこのあともずっと続いていくのだから、むしろ自分なりの上手な取扱い方を体得していった方が利口です

 

 

 


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長大自由英作文には反例を

いまの大学受験において、200語程度というのは長大レベルです。でも語数が多いからといってオロオロする必要も、どうにでもなれと開きなおる必要もありません。

 

200語程度を要求してくるからには、そのトピックは賛否両論ありその賛否をサポートする事例や根拠が複数出てくるようなものと相場が決まっています。

 

2004年度入試になりますが東京外国語大学(1)20世紀に起きた最も重要な変化は何だと思うか、(2)その変化が自分にどう影響したかについて英語で書かせる出題がありました。

 

(1)に挙げる変化はどんな分野のものでもいいし、それにともない(2)もまさに十人十色の影響が出てくるでしょう。

しかしたくさん例を挙げて語数を稼ぐなんて考えはダメです!

2004年度入試のこの出題では、(1)においては1つ、(2)においてさえも2ないし3の事例・根拠を述べるだけで十分です!(2)の影響は、3つも挙げたら最後は言葉足らずになってしまう危険性もあります。

 

「2つしか書かないのに200語程度という指定語数を書ける?」こう思った人は、論理の深まりを気にした方がよいですよ。

ひとつのことを上げたら、さらに具体的に踏み込んで書く。たとえば(1)でインターネットの普及を挙げる人は相当多かったでしょうが、(2)の影響は多くの分野で書けそうですが、たくさん出るからといってモノ尽くしにしてしまうと、うわっつらだけの答えになり論理の深まりが乏しい。

例えばメールを手紙・葉書よりも気軽に迅速にやりとりできることを挙げたなら、つぎは実際の場面を詳しく述べていきましょう。友人関係・ビジネス・研究・医療など。ここを突っ込んで書けない人は浅い内容の答案しか作れません。そしてさらに、強力な助っ人を呼びましょう。

 

それは「もしそうでなければ=副詞otherwiseさん」です!

直前に述べた内容の逆を仮定する働きがあります。

 

インターネット普及のメリットを挙げたのちにデメリットを挙げればいっそうその利便性が明確に際立ちます。

「書くことがない」「語数が不足しがち」という人はぜひ、otherwiseでの肉付けをやりましょう!

 


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集中力は、ムラ気なハイペースとは違うよ

のこの時期、受験生はその一日のほとんどを勉強時間にあてていることでしょう。一日10時間くらいかな?・・・ 

で、その10時間のうち全て集中しているっ!という人はいないでしょう。これはヒトとして当然。ですが、なるべく集中の度合いを高めて効率よく進めていきたいものです。

 

ケアレスな状態で勉強したって、身につかず、同じことを何度もしているだけかもしれない。

 

理解を深めるため、これと定めた問題集を周回するのはアリですが、理解・定着の段階で同じことを何周もしなくちゃいけないのはつまらないしくやしいし、苦手意識の源になってしまうかもしれない。

 

だからこそ、集中してひとつのことに取り組み、定着させて応用演習という次の段階にはやく進みたいのですが。。。

 

集中力とは、訓練して身につけるものです。自分を「集中した状態」にもっていけるコントロール力のことです。

 

10時間勉強していて、自分が意識的に自分を「集中した状態」にもちこめているならOK。

10時間勉強していて、全然進まずのろのろしている時間帯を経て、急に気分がノッてきてガーッと進み、疲れたので休憩→ペースダウンの時間を挟んでからまた急にいい調子になってくる・・・残念ながらこのようなスタイルは、集中状態へのセルフコントロールができていません。

 

「今日は〇ページ進んだから上出来!」

     ・・・大学受験勉強はすごろくではありません

 

量も大切ですがどの程度自分の理解が深まったか、その度合いも気にして毎日を過ごしてください。

この夏で自分を集中できる状態にコントロールできるようになれば、より時間が少なくなる秋以降も上手に時間資源を使えるようになるでしょう。

 

 


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英文法をモノにするために

前回のエントリーで、大学受験者の英語学習には文法理解が絶対に必要であると書きました。必要性をアピールするだけでは不足なので、今回は「英文法をモノにするにはどうしたらよいのか」の原点について考えてみます。

 

 文法すなわち英文構造理解はとりもなおさずS=主部、V=述部、O=目的語、C=補語、M=修飾部の識別から始まります。おそらく高校生になりたての頃に学校で習う人が多いでしょう。また、実験的な試みを行う学校では教わらなかったという人もいるでしょう。

ところがこれらを「意味わかんねぇ」「〇〇に、なら目的語でいいんだろ←日本語の助詞ルールに寄せて理解しようとするとこういう誤った理解になり、here/there/homeをいつまでも目的語にしか解釈できない病気を発症してしまう)」と甘く甘くみてしまい、その後の大学受験にむけた英語学習で苦労するのです。

 

SVOCMの識別が出来ないということは、英文構造を読み取ることも英文構造をつくることもその上達に早いうちに限界がくることを意味します。

 

英会話においては、途中で言い直したり、主語を変えて話しなおしてもなんら問題はありません。でも、大学受験の場で要求される英文解釈や英作文は、ひとつの答案上に、自分の考えた日本文や英文を採点者に伝えるべく構造体としてのっけないといけない。

 

英会話は複数の文体・表現をほぼ同時にくり出すことができるけれど、書き答案はその複数のアイデアから「自分はこれが適切な解だと思う」というものを定めて、提出しないといけない。

構造体として完全である(満点解答かどうかは別。非文でないことが必要条件。)ためにはSVOCMがそれぞれしかるべき配置にあり機能を果たしている必要があり、それができるようになるために必要なのが英文法の土台なのです。

 

Sになれるのはどんな品詞か?どんな形になっているべきか?

Vが、そのSに対してとるべき形は合っているか?時制・態・数は正確か?

Oは、Vの性質と矛盾なく配されているか?日本語部脳では自動詞/他動詞の区別を意識しないが、英語においては不可欠の区別なので、個別の動詞をしっかり覚えていないとOが要るのか要らないのか判断できなくなってしまう。

Cも、SとVの性質そして動詞によってはOとの関係と矛盾なく用いられているか?

 

これらはすべて、英文をひとつの構造体にするための

パーツ、材料です。意味は、あとからついてきます。

それらの材料の働き・・・もつ力を理解せずにひとつの構造体を作ろうとするのは、設計なしでモノを作ろうとするのと同じです。

たとえば、設計図なしで家をつくる人はいませんね。

構造理解なしで受験英語を得点源にしようとする人は、やはり間違っているのでしょう。

 

むしろ物理が好きな理系の人の方が、英文法を理解し習得するのが早くできる気がするんですけど。

 


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大学受験の英語学習に文法は不要か

本人は英語学習がほんと大好きだと思います。

適度に知的で、手ごろな教材もふんだんにあるし、ニュースとかのインタビューが字幕や同時通訳を待たないで理解できるという明快な技を披露することもできます。

 

でも大学受験の場になると、「文法とか意味わかんねぇ」「単語覚えてフィーリングで乗り切る」という生徒がゴロゴロ。まして英語4技能を評価しようという新しい入試が始まるとなったら余計に「英語は単語を鬼のように覚えて乗り切る」という、まちがったハラのくくり方をする高校生・受験生も出てくるかもしれない。これでは日本の高校教育の大きな失敗例になってしまうでしょう。今でもその気配あるのに・・・

 

文法は英語という言語をまず受動的に理解し、つぎに能動的に使用するためには絶対に必要です。

 

「文法不要」をうたったメソッドでも、スタート地点では文法無視していてもいずれは文法を意識しその使用の正確さを上げていかないと、英会話はしのげても書く技能においてレベルアップできなくなります。

「流暢にしゃべれるのに、書かせたら意外に・・・」というヒトが出来上がりそうです。

若いうちはいいけれど、アカデミックやビジネスの場面ではレポートは会話調で書くわけにはいかない。しかるべきレベルの形式・構文を備えているのが当然です。その知識や書く経験・訓練が、文法学習で習得されていくはずなのに。それを、その習得機会を、ひとつ無視するの?とても不思議な学習理論ですね・・・文法不要論って。

 

海外の大学に進学したいのなら破天荒に突き進んでもいいのでしょうが、おそらく大多数の高校生・受験生が日本国内の国立上位大学への進学を希望しているのなら、文法理解すなわち英文構造の理解は絶対に必要です。

 

苦手意識があるからといって

「俺は文法ナシでどうにかなる!してみせる!」なんて

妄想に惑わされないようにしましょう。

 

 


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