大学受験と自由英作文。

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【2018年度入試はこれがくる・3】コンビニの24H営業 見直し

 

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国公立大学前期試験まであと一週間!がんばるぞ!
 
今回のテーマは【コンビニの24H営業見直し・営業時間短縮】についてです。もしかしたら、文系学部で後期試験が存在する大学では(特に小論文があるところは)そこで出題される可能性もあります。前期試験が終わっても後期試験まできっちり準備をやりとおしましょう。
 
発想のヒントや論理展開の材料に役立てるため、ぜひ以下を読んでおきましょう。
 
(1)経済上の影響
コンビニでは多くの人が、今すぐ必要なもの(things needed right now)にくわえてちょっとしたもの(unnecessary things)も買うので、営業時間が短くなると(in a shorter operation time)人々がお金を使わなくなるだろう(people will use less money)。
コンビニでは新商品が多く置かれるのでより多くの人に見てもらい買ってもらうことを望むが、営業時間が短縮されると販売促進のチャンスが縮小されてしまう(chance of promotion will be slight)。
 
 
(2)生活への影響
コンビニは店舗数が多く歩いて行ける距離にあることが多いので、なにかを買い忘れた時も買いに出かけやすい。例えば年賀状や葬祭関連の封筒などは、いつも家にあるとは限らない(people don't always have newyear's cards or envelops for a funeral ceremony)のでコンビニに買いに行くことができるのは便利だ。
 
 
(3)治安への影響
夜間に照明がついて人がいる店があれば、なにか事件が起こった時でもすぐに助けを呼ぶことができ安心できる。また、子供が塾から帰ってくるとき、明るいコンビニがある通りをいった方が安心できる。
 
 
(4)従業員や労働環境への影響
深夜勤務は時給が高いことが多いが、24H営業をやめると稼ぎたい人にとってはお金を稼ぎにくくなる(it will be harder for those who want more money to earn)。奨学金を得ている大学生のなかにも(some students who get a scholarship)授業のない夜間に働いてお金を稼ぎたい人がいる。しかしそうした学生にとって、より時給のよいアルバイトを探さなければならなくなる。また、労働人口が減少しつつあり、深夜時間に働く人を募集してもすぐには集まらない。少ない人数で深夜時間の営業を行うことは負担が大きい。

 

 

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【2018年度入試はこれがくる・2】民泊について

 

 

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2017年、これほどの賛否両論ワードは他に思いつきません。
 
おもに外国からの観光客に、ふだんは自分が居住している家や部屋を一時的な宿泊(for a contemporary stay)のために貸し出す。初期費用(initial cost)が抑えられるし宿泊利用の際に発生する料金・キャンセル料率・約束ごとは全部自分が考えなくてもいい。民泊をあっせんするサイトを介してスムーズな契約ができます。英会話ができなくても大丈夫で、むしろ泊りにきた外国人とカタコトでも会話して(talk with foreigners in broken English)、ちょっとした海外交流も味わえる(enjoy)。利用する外国人観光客もホテルチェーンの画一的なサービスではなく、よりリアルな日本人の生活が味わえるというので、良いことずくめに思えます(it seems completely good)。
 
それなのになぜ、賛否両論なのでしょうか?民泊のデメリットや懸念材料は何でしょうか?
 
 
反対派が根拠とするものは、周囲への影響(the effects towards other people)です。ホテルとは異なり(unlike hotels)、民泊の場合、貸し出している部屋・建物の周囲には一般の住民が暮らしています。いつもの土地でいつもの平凡な生活を送っている人たちです。この人たちに民泊に完全な理解があると思い込んではいけません。もし宿泊している観光客が騒いだり(become noisy)ゴミを不法に出したりすると、民泊というシステムだけでなくそれを行っている住民に対して批判が起こるのも当然です。これがきっかけになって(it can trigger )近隣トラブルが生じるかもしれません。地域全体が問題を抱えることになるかもしれません。民泊を始める前、住居部分の準備をするより先に、周辺住民の理解を得る(reach a full agreement)ことがなにより重要でしょう。たとえ一軒家を貸し出すとしても、近隣の住民や自治体に事前に相談しておくのが思慮深いと思います。
 
 
どんなに細かくルールを決めてあったとしても(how many strict rules may be set beforehand)、そして外国人観光客がそのルールをしっかり守ってくれるとしても、問題が何も起こらないという保証は存在しません。何かが起こる前にしっかり意思疎通しておくことが重要です。よいことも悪いことも可能性として存在するので、悪いこと/悪くなるかもしれないことを優先的に解決していく姿勢が必要です。
 
 
2/25に、国公立大学前期試験で、どこかで出題されるかもしれません。出くわしたら上述のように論理展開してみてください。パワーユアライティングが皆様の一助になりますように。

 

 

 

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【2018年度入試はこれがくる・1】高齢者の運転免許返納について

 

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2018年度入試において自由英作文や面接で出題が予想されるお題をあげていきます。今回は「高齢者の運転免許返納」です。すでに金沢医科大学一般前期試験の面接においてトピックに挙がりました。
 
 高齢者による運転免許返納は、その行動の理由よりも、返納の動きが拡大しない理由や返納した後の生活に及ぼす影響について考えていくのが対策になります。
 
 
 まずは、返納の動きが拡大しない理由について考えてみます。
都市部に住んでいると、もともと車を運転する必要を感じず「運転免許証イコール一種の身分証明書」としてとらえている人が多いかもしれません。実際の生活でクルマを運転していないのなら、返納してしまっても問題はないでしょう。
 
 
 
 しかし地方に暮らしていると、公共交通網がすみずみまで発達している地域ばかりではありません。そして高齢者が出かける先は病院ばかりではなく、日常生活に必要な買い物にも行きます。帰り道は買ったものを持って帰ることになります。年中よいお天気であるはずがなく、暑かったり寒かったり、また雨風や雪が強くなる地域もあるでしょう。クルマを運転していれば日常レベルの悪天候下でも自分のタイミングで行動できます。しかし免許を返納してしまうと、日常生活が一気に不便になってしまいます。これが、返納の動きが広まらない最大の理由でしょう。
 
 
 
 
 そしてつぎは返納後、生活がどう変化するかも考えてみましょう。
 確かに、近くに病院があれば歩いていくこともできますし、スーパーなどがあれ買い物もこれまで通りにできるでしょう。しかし現実には医師偏在が問題になっているように、すべての地域において歩いていける範囲に病院があるわけではありません。スーパーやコンビニは営業時間を短縮する流れにあり、365日いつでも好きな時に買いに行くこともできなくなるかもしれません。一部を除いた多くの高齢者は、足を奪われてとても不便に感じるでしょう。
 
 
 
 
 高齢者による事故がたびたび報じられており、周囲の家族が「ウチのじいちゃんばあちゃんもそのうち事故るかも・・・」と心配するのも当然です。しかし高齢者の免許返納を、事故を未然に防ぐという一面からだけで推し進めるのは論理展開上、無理があります。タクシーチケットやバスチケットの配布で移動の制限を緩和しようとする自治体も多いですが、免許返納の動きをさらに拡大・そしてスムーズに返納してもらうためにはなによりも、変化をダイレクトに受ける高齢者たちから現状に関する意見をもっと集め、より確実な判断をするのに役立てるために医療機関での聞き取りをする必要があるでしょう。
 
 
 
 
2月に入りいよいよ国公立大学前期試験の準備が本格化します。自由英作文で出題されたら上記のように論理展開し英文化しましょう!面接で聞かれたら上記のような視点で論理展開しましょう!

パワーユアライティングと、このブログが皆さんのお役に立てますように!

 

 

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安楽死・尊厳死について~受験生ならどう考える? これは長文だよ!

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安楽死を認めるべきかどうかというテーマで、すでに一橋大学で出題されたことがあります。さらに医学部受験者は、「面接で聞かれる前提」で意見をまとめておく必要があります。
 
 
設問・質問に、「あなたの考えを自由に述べなさい」なんて書いてあっても、その気になって自由気ままな意見を作ってはいけませんよ!特に医学部面接で「安楽死を選ぶ権利が認められてもよい」だなんて発言すると、医師としての適性に疑義を持たれ、せっかく学科試験で得点できていたとしてもバッサリ落とされます。面接官は、客観的に受験生の話を聞くので、意外なほど冷徹に受験生の性質があらわになってしまいます。軽率な発言をしてしまわないよう注意しよう。
 
 
ちなみに、安楽死尊厳死は同じではありません。
死期を選ぶのに本人の意思にもとづくのが尊厳死
家族などの第三者(という表現でいいのかな?)の意思が反映される余地があるのが安楽死
ガンで苦しんでいる老犬を、苦痛から救ってやるのに飼い主がしてあげられそうなことの一つは、安楽死であって「犬の尊厳死」ではないですね。

 

 


日本では安楽死は認められていません。尊厳死もいまだ認められていません。ただ尊厳死は、「終活」が静かに広がりつつある日本で、患者本人の意思が示されていれば(当然、本人の意識が明確になっていることが必要。周囲のコトバにのせられて「うん、うん」の状態では本人の意思表示とはみなされません)、苦痛を伴う延命治療を望まないという選択肢を認めようという機運が生じているようです。
 
だとしても!
大学受験においては、「安楽死尊厳死も、まだ十分に適切な選択肢(likely alternatives)として考えるべきではない!」と振り切りましょう。医学部受験生であってもなくても、安楽死尊厳死を認めることはヒトの死を積極的に認めることになってしまいます。それはダメ!・・・いろいろ思うことあるでしょうが、ダメ!
 
まず「安楽死尊厳死を安易に認めてはいけない」と自分の立ち位置を明確に述べたら、具体的な陳述をどんどん展開していきましょう。英作文の論理展開は、大きなことより小さなことを、しかも極端といえるほど明快なストーリーを作るのが肝です。
 
では、安楽死尊厳死を安易に認めてはいけない、その理由はなんでしょうか。
 
 
 
それはシンプルに、患者側になるであろう一般の人々(わたしたち)の間に、死について考える機会が十分にないからでしょう。つまり「認めるべきか・認めるべきでないのか」の問いを突き付けられても即座の答えを出すのが難しいのです。ここは現在完了時制で、We, people who will be patients, have not had enough opportunities to think deply about death. と書けそうです。そして It is difficult to make an instant answer to the question "we should /should not accept euthanasia and death with dignity." と続けることができます。
 
 
 
さあ次はいよいよ具体例を作ります。もし患者が長期間にわたって病気で苦しんでいるなら、治療を受けながら自分の死についてじっくり深く考える時間をもつことは可能かもしれない(If a patiend suffers from a chronic illness for a long time, he can probably have time to think about his own death. )がしかし、つねに冷静な、人を納得させられる結論を出せるとは限らない(he doesn't always reach a calm and satisfying conclusion. )。長大英作文でなければこのまま次の展開に移ってもよいのですが、一橋大学での出題のように100語以上のエッセイを要求されるなら、この後に典型例としてがん患者が自分の人生をどのようにがんと共生して過ごすかや、残された人生の時間をどう過ごすか考える実際を描き、膨らませた方がよいでしょう。
 
 
 
 
そしてすべての患者に、死について考える時間があるわけではありません( Not all patiens can have enough time to think of death. )交通事故などで自分の意思を明確にできない( cannot make himself clearly understood )状態におちいる患者もいるでしょう。そうした患者が生じるのは避けられない( it is inevitable to cause an incident which will produce such patients. )。ゆえに「安楽死尊厳死を認めるべきか・認めるべきでないか」の問いに対する単一の答えを導き出すことはほぼ不可能である( it is almost impossible to make a single answer to this question. )。世の中の人々が安楽死尊厳死について議論しなんらかの合意に達するにはもっと長い時間がかかるだろう( it will take much longer for people in the world to discuss euthanasia and death with dignity, and to reach agreement to some extent.)。
 
 
 
思うに、安楽死尊厳死を認めることは現時点では、他者によって死ぬことにしかならない。それが医師によってなされようとなされまいと、患者の命を奪うことには賛成できない。
 
 
・・・・・このような流れでいけば、自由英作文でも医学部面接でも、詰まることはないでしょう。終盤部分は、I think that admitting euthanasia and death with dignity just means death by others.  I cannot agree that we will rob patients of their chance to live whether the act is done by doctors or not.  でしょうか。
 
 
今回はとっても長くなってしまいました!いつも以上に読みづらくてすみません!
しかし大学受験は、決して、巷で言われるほど、知識のみでなんとかなる試験ではない・・・ということを知っているからこそ、こうした賛否両論・議論がつづいているトピック(a topic with mixed reviews / a controvertial topic )について皆さんに考えるきっかけを投げかけたかったのです。
 
2017年12月31日。


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救急車は有料にすべき?

 

 

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 救急車は有料にすべきという意見に対してあなたは賛成か反対か。その理由と共に50語程度の英文で述べよ。
 
 
自由英作文のお題にもなり、かつ医学科面接の対策にもなるなんてなんと有用なんだろう・・・!と思って今回はこのトピックについて書きたいと思います。
 
50語程度とありますから、50~53語くらい書きましょう。「程度」を真に受けて、「四捨五入すれば50だし!」と48語くらいで終わってしまうのは物足りません。50語までは使ってよいということですから、せいぜい(笑)50語を使い切って書いたほうがよいです。
 
 
 
さてまず日本語で流れを書いてみましょう。この問いは医学科面接でも聞かれることがあるので、国公立・私立問わず医学科志望者もしっかり考えておきましょう。
 
 
 
賛成派
(1)すこし具合が悪い(feel sick)からといって(just because)、まるで救急車をタクシーであるかのように(as if+仮定法)不必要に救急車を呼ぶ人がいる(some people make an unnecessary call)。
(2)救急車の数はそれほど多くない(not so many)ので、不必要に呼ばれると本当に必要なけが人や妊婦、重病の人(the 形容詞/分詞)が利用できなくなってしまう。
 
 
 
反対派
(1)体調が悪くなった時、救急車の利用が有料だと、経済的にゆとりのない人たち(the poor)は救急車を呼ぶのをためらい(hesitate to ~ )、より深刻な問題を引き起こすかもしれない(cause a more serious problem)。
(2)医療サービスは誰にとっても平等に利用できる(have access to ~ )ようにすべきだ。
 
日本文のなかに、使えそうな英語表現を混ぜてみました。賛成派の構成は、これで十分語数が書けそうですが反対派はもしかしたらショートするかもしれません。反対派(1)をより具体的に掘り下げた方がよさそうです。「経済的にゆとりのない人たち」を思いきって「年金( pension )で暮らしている( live on ~ )高齢者( some of )のなかには」で作ってみてはどうでしょうか。
 
 
 
次回は「日本は安楽死を認めるべきかどうか」について考えてみようと思います。こちらも一橋大学で過去に出題されています。エンディングノートなど、人生の終わり方についていろんな人がいろんな考えを持ち始めているいま、医学科面接でも尊厳死は小論文・面接において誰でも事前に考えておきたいテーマですね。
 
 
 
すでに英作文添削を始めている受験生がいます!
あなたは、まだですか? 
 

 

 

 

 

 

 

 

 


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