大阪大学での自由英作文は、2017年度は次のようなものでした。
インターネットサイトのQ&Aサイトに中学2年生から次のような相談がありました。
私は、はっきり言って勉強が嫌いです。特に嫌いなのが英語と数学です。一生外国に行くつもりなんかないし、日本では日本語が使えれば生きていけるのに、なぜ使う必要もない外国の言葉を、こんなに一生懸命勉強するのかわかりません。数学もそうです。買い物をするのに方程式や図形はいりません。なぜxやyを長々と書きまくるのか、全然理解できません。他の科目もいっぱいおぼえさせられるので嫌いです。(でも体育や音楽は楽しいから好きです。)
この悩みをお父さんに言っても、ただ勉強しなさいと言うだけです。でも、正月におじさんに聞いたところ、お父さんも中学の時は全然勉強しなかったそうです。なぜ私は勉強しなければならないんでしょうか?
さて、あなたならこの相談者にどのようなアドバイスをしますか。70語程度の英語で相談者へのアドバイスを書きなさい。
指示語数は70語程度と、大学受験では短いです。でも70語「程度」とはどのくらい?
この「程度」の解釈については次のように考えましょう。
四捨五入的な考え方をすれば、70語程度とは65~74語書けばよいことになります。
しかし出題者の意図を考えれば、「このテーマでしかるべき内容を盛り込めば70語になるだろう」という考え方となり、70語を切らない方がよいことになります。いくら簡潔にまとめて(と書いた本人が思って)いても、指示された数字として70が挙がっている以上、70語は書いてください。
ここでは71~73語がセーフゾーンではないでしょうか。
もし書いてみて67語になってしまった場合には、修飾語句や強調表現を加えてみます。あと3語4語を瞬時に増やせないようでは、その英語運用力はそもそも大阪大学合格がおぼつかないレベルなのです。