「今回のトピックはクラシックだなー」と思った方はいませんか?
一方で、なにかを抉られる心持になった方は・・・東北大学を受験した方ですか?
そう、今回とりあげるトピックは
高校生に制服は必要?不要?その理由は?
です。
2017年度入試では同様のテーマが東北大学で出題されました。大学入試では類似したテーマが他大学での入試でも次年度以降に出題されるのはアリアリなので、「もう出たから出ないだろう」はマチガイですよ。今後もどこかの大学で出てくる可能性はゼロ・・・どころか大です。
東北大学入試では、長文と関連づけられててその長文中に出てきていない根拠や具体例を用いて自分の考えを述べること、という指示があります。でもここでは、
「発想力がキモ!」の旗印のもと、
自由発想をベースに書いていきますね。
おそらくほとんどの高校で制服が採用されていると思うので、「必要」サイドから始めましょうか。こうして立ち位置はサッと決まるものの、では「なぜ」必要なのでしょうか。当たり前すぎてあまり気にしてきていないかもしれない。
いつものようにメリット/デメリット式の発想でいけば、
メリット(1)毎日、服装に悩まなくてよい
→社会人になればなおさら身に染みるよ
メリット(2)どこの高校の生徒か、すぐわかる
→むしろ、高校側のメリットかな
デメリット(1)一式そろえるとなるとけっこう高価
→業者の既得権益が・・・なんて書こうとしちゃだめです!高校指定なので、入学時にセットで購入せざるを得ず経済面で負担になることがある、と書いた方がのちの展開もしやすいです。若気の至りで、受験の答案に行政批判なんかしてちゃうまくないよ~こんなところで闘わないで♪
さて日ごろ身に着けている制服ですが、いざその必要性を問われるとあんまりコレ!っていうメリットが多くは見当たりませんね・・・
こういうときは、いつも言っているように、
「一点集中!小さい点から発展させる!」
すなわち一つのメリットに定めて、そこから具体例へ広げていくのが勝ちパターンです。メリット(1)を最初に挙げ、自分が感じるであろうことを書いていけばよいのです。そうすると具体的で説得力のある答案に近づけることができます!
制服は必要
→理由:着るものに悩まなくてよい
→具体例:朝はどうしても時間が足りなくなりがちだ。
制服があれば着るものが決まっているので用意
する時間が短縮できる。
→反例:もし、制服がなければ、たとえば朝に寝過ごしてしまった日など、着るものを決めるのに困るかもしれない。仮に前夜に考えるとしても、何を着るべきか考えるために時間を費やすのはもったいないと思う。
数学の命題でも使われる「反例」は、自由英作文でも強力な味方になってくれます。
上記の論理構成を見てみると、具体例までだけだとボリューム不足になりそう。「反例」を付加することで、論に厚みが出たのにお気づきでしょうか?しかもここで、「もし~なら」をちゃんと直説法ifを使って書けばポイント高い!!
「もし~」とついたらすぐ仮定法のifを使う人がいるけど、仮定法というのは「すでに定まっていることがあって、それを変えられないとわかっているけどあえて【そうじゃないとしたら】」と仮定するのに使います。
制服のない高校も現にあるので「制服は必要だ」という命題が「定まっていること」ではない以上、ここで仮定法ifを使うのは不適当でしょう。
ちょっと紛らわしくなってきたかもしれない。仮定法についてはまた別のエントリーで触れますね。
今日のまとめ
・小さく考え、そこから具体例へ発展させる
・反例を挙げると語数が増やせるだけでなく論理の奥行きと説得力が増す
次回は「制服は不要」論か・・・これも難しそうです ふ~