大学受験と自由英作文。

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春から過去問演習に振り回されるな

 

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 東京大学2018年度入試の英作文に、久しぶりに和文英訳が出題されました。その変更がネットでよく扱われているようですが、実は見てほっとするレベルの出題内容でした。率直にいって、形式が変わったからといってパニックになったり文句いったりする人は激チョロで落ちますね。大学合格に最も縁遠いというか・・・

 



他にも、その東京大学での自由英作文で、『ジュリアス・シーザー』の和訳引用を読んで思うことを40-60語の英語で述べよという出題でした。書くべき内容はほぼ和訳のなかに出てしまっているので、答案を作っていても楽しめないのでは?受験していた人にとっては「どこで差がつくんだろう?」と不審に思うレベルだったかもしれません。

 

 


東京大学受験者には、ゴリッゴリに知識を詰め込んでその知識の残存量で勝負するような、そんな受験はしてほしくないし大学側もそんな生徒を望んでいないと思っていたのに、自由英作文っていうクリエイティブなところで受験生の翼を奪うようなことをしてほしくなかったです。来年はまた変わってくれるでしょうから、期待しています。


さて今回のタイトル。
春から過去問演習に振り回されるな。

4月から予備校に通いだしている浪人生は、授業以外の時間をどう使っているでしょうか?

いまは2018年度入試での傷が生々しいので、意識を比較的高く保てていることでしょう。浪人するにあたって立てた志望目標にはやく近づくために、もしかしたら受験した大学(センター試験や、そして今年は絶対に受けないぞ!とか、今度こそ受かるぞ!と思い入れがある大学)の過去問を解いているかもしれません。


でもそれ 無意味。


もうこれからは、出題形式に合わせた勉強なんて無意味だといっていい。東京大学に限らず、多くの大学では、出題傾向をちょっとずつ変えてきています。そうすることで形式に慣熟しただけの勉強しか得意でない生徒をふるいにかけているのでしょう。

「〇〇大学の過去問を20年分以上解く!」なんてことは絶対にやめましょう。
〇〇大学の入試研究を趣味とするならよいですが、受験生として合格を獲りにいくのなら、オールラウンドに自分の弱点を補強しなおかつ自分のバックグラウンドにある教養を生かした答案作成ができる状態を実現させてください。

自由英作文が出題されなくても、たとえば医学部受験であれば面接や小論文で、自分の持ってきたものをアピールできるようにしましょう。

まずは自分の弱いところを攻略する。理系だから、医学部受験だからといって英語や国語を後回しにしているとバックグラウンド教養が身につかない。

弱いところを直視できない人間は、強くなれません。

 

 

 

 

 

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