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女子大を選ぶメリット

 

 

 

 

 

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。。。今回も英作文に関係ない話を展開することになります。。。
今回は、毎年周期的に要・不要論が出てくる「女子大」の存在について。女子大に進学するメリットって、何でしょう?
 
 
 
はっきりいって、高校生時点で明白に実感できるメリットはありません。「女子大行っても楽しくない」って、高校生は言いますが、もうその時点で楽しいか楽しくないかの軸での判断でしかないんですね・・・ガッコに何しに行くのよ?
 
 
でも、女子大を選ぶメリットはたしかに存在します。大多数の女子受験生が共学大を選ぶなか、多様性の一局面として女子大を選んでそのなかで4年間過ごす。ちょっと単純に思われるかもしれないけれど、女子しかいない環境で勉強するというのは、みずから選ばなければ得られない経験です。そういう経験をしようというのは勇気が要ることだし(でも当人たちは日ごろからそうした選択をやりつけているかもしれないから、そう大した勇気も必要ないかも)長い人生において貴重な経験になるでしょう。
 
 
 
「貴重」というのは決して、その選択をする人の数が少ないからではないです。学習・研究環境でも労働環境でも、いままだ「多様性」というコトバがようやく世の中に出回り始めた段階の日本社会で、女性だけでなにかを落ち着いて進めていくということができる機会は、そう多くありません。
 
 
「女性だけで」という条件だけなら、従来のパートタイマー職場、PTA、ママ友といったシーンでもあてはまりそうです。ただし「なにかを落ち着いて進めていく」となると、上に挙げた3つのシーンはどうなんでしょう?・・・あてはまらない事態がリアルに浮かぶのではないでしょうか。
 
 
 
女子大を卒業するメリットは、

①多様性を身を以って知ること 

②あるプロジェクトを落ち着いて進めていける各種スキルを身につけられること  

だと思います。
 
 
①はなかなか逆説的です。女子大は、女性しかいない生物上の画一性かと思いきや、じつは社会上の多様性の一つなんですね。もはや、女子大しか選べない時代ではありません。いまは、あえて女子大を選ぶことで新しい視点を獲得することが可能になっています。むろん、女子大進学で得られるこの新しい視点ではなく、共学大進学でべつの新しい視点を獲得したっていいんです。どっちかしかダメ、という考えがおかしい。
 
 
 
だけどせっかく女性が大学を選べて、卒業後も社会のなかで有用な人材になろうというのならなおのこと、女子大へ進学し、「誰も他にひっぱっていってくれる人がいないなかで、自分たち(女性)がエンジンとなって進めていく」ために必要な経験値を積んでいってほしい。
 
 
 
 
男性だけの職場が少なくなり、女性の社会進出が叫ばれて、働く女性の数がどんどん増えました。でもそれは、男性と同じ働き方をしてしまうことからくるジレンマを生じさせもしました。結果的に子をもつことをあきらめたり、子をもっても育児との両立に苦しんで、働くことをやめてしまったりする女性も多く産みだされてしまいました。
 
 
 
もしかしたら、社会進出を始めた世代の女性たちが、多様性を考えず(その時代そのものが多様性に寛容じゃなかったこともある)、男性と共に働くということに対して「お祭り状態」・・・というとひどいかもしれないけれど、冷静に事にあたれなかったからではないでしょうか。男性と同じように、男性がやっている通りに働いて、「よし!自分出来てる!」と思っていたとすると、はてしなく自己満足・・・社会進出にともなう残念な効果になってしまいました。
 
 
 
いまは、男性と一緒に仕事をするにしても、女性の視点からもアプローチすることが必要になってきています。男性上司から指示されたとおりにやっていればそれでよい、なんて思っている人はかなり・・・時代錯誤かもしれないですね。
 
 
 
 
女性が損なわれることなく、チーム統制力・伝達力をもって働けば、なにかをあきらめる・あきらめざるをえない働き方に代わる、べつの働き方が見つかってゆくのではないかなと思います。男性がしてきた働き方では、たとえば長時間勤務が大きな問題になっている現在や今後、通用しなくなるでしょうね。「男性方式」ではうまくいかなくなってきた、ではべつの方式を模索しよう・・・これの予行演習が、女子大で学ぶメリットなのではと思います。
 
 
 
 
いま受験大学や進学先で悩んでいる女子受験生や保護者の方には、ぜひ、次世代の女性人材に不可欠なスキルを獲得できるという、わりと気の長いアドバンテージがあることも考慮してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 
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