自由英作文から逃げられない時代

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なぜ自由英作文が出題され始めたのか

  

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2017年度入試の時点で、旧帝レベルの大学では軒並み自由英作文が課されています。入試で自由英作文を出題することによって、大学側は受験生に何を求めているのか、今回はそれを考えたいと思います。
 
 
 
 長文読解では主に下線部中心に読んでいけば、和訳したりその前後から理由・根拠・具体例などの材料が見つけやすい。東京工業大学では伝統的に長文のなかに短文英作文を出題するスタイルですが、これも文章中にヒントになる語句や表現、構文がひそませてあることがあって、受動的な取り組みでもなんとかなります。センター試験と同じで、出された問題をどこまで適切に(しかも所与時間内に)処理できるかというスキルが求められているといえるでしょう。たとえるなら出された料理をいかに美しく時間内に完食できるか、でしょうか。
 
 
 
 
 自由英作文においては、テーマや発想のヒントになる材料は提示されますが、それらをどう料理して答案という一品に仕上げるかは完全に受験生側の裁量です。出された材料を能動的に組んでいかないと、作業が進みません。意識的に全体の流れをかたちづくりなおかつ細部(一文ずつ)のミスも無いよう英文化していく。全体の内容は無理な流れがなく説得力を備えていないといけない。問題に答えるというよりも、問題に応じて解決策の一つを作り出せるかどうかというスキルが求められているといえるでしょう。たとえるなら、オムライスを作るにはどうしたらよいか聞かれて、材料の選別と入手法、調理の段取りを考えていくことでしょうか。
 
 
 
 大学4年間は、モラトリアムでもないし遊んだりバイトに精を出す期間でもありません。かつてはそうだったかもしれませんが、今からは違います。奨学金返済の問題は若年層に大きな影を落としていますが、「バイトして返す」と考えるのは甘い見通しではないかな、・・・と批判覚悟で書きます。もとより大学での時間を削ろうとするのが本末転倒なのだと思います。学士4年間のうちに、受け身の期間が長かった高校までの「学び」を能動的な「学び」に体質改善していくこと。就職するならなおのこと、自分がそれまでに蓄えてきた知識・スキルをアウトプットできる状態にしていくこと。その下地になる意識的な姿勢が存在するかどうか、おそらくこれが自由英作文出題で探られているものではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 自由英作文の答案作成は、たくさん考えられるアイデアのなかからこれと一つ決め、材料を吟味して自分が最適だと思える解、少なくとも納得できると思える解を出すという、とても深いところから生じる能力が必要です。難しいことかもしれないけれど、それだけに書き慣れていくうちに手ごたえを感じて嬉しくなれるでしょう。
 
 
 おそらく、今後の人不足社会においては、「指示待ち人間」を飼っておけるゆとりは無くなるでしょう。みずから全体を見て流れをつかみ、上司や同僚と問題の発見・解決に動ける。そんなスキルを持つ人が「人材」となる環境になるでしょう。受験の場で、自分はその素質があるということを答案上でアピールしたいものです。複雑なことを、いまの受験生は要求されているのだということを理解しておきましょう。
 
 
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