携帯大手S社の店頭にいたP氏。
平日昼だし、お客が少ないからしまわれているのか・・・
これをツイッターで笑いネタにおとしこむことも可能ですが・・・この姿勢がなにやらさみしい。
イラスト・写真を見て自由発想した内容を書かせるのは東京大学や一橋大学で出題されていますので、今回はひとつこれを元手に、AIとロボット、人間の労働共生について考えてみました。
ロボットが受付してくれるホテルのフロントにも、人間はおそらく裏方に控えていますよね?生産性の高いホテルを目指していても、人間ゼロ存在ではないでしょう。
AIにとってかわられて将来なくなる職業が云々されていますが、これまでの歴史から考えるとあるものが別のものに取り替えられていくのには相当な期間が必要です。その期間は、状況により長短があり、たとえば固定電話しかなかった時代と携帯電話が普及した時代の間にあった移行期間は、携帯電話メイン使用の時代とスマホメイン使用の時代の間にあったそれより長かったでしょう。さらにいうと、登場するモノにより一方が優位になるか双方が併存するかも異なり、日本では米食とパン食はもうずっと長い間、併存している場面が多いでしょう。
AIとロボット、人間も労働環境においては移行に長期間が必要で、しかもそののちには長期間の併存状況になるでしょう。てゆーか併存しないと貨幣経済の意味が変わってきちゃう。大変だ。
もし自分の職場にロボットが導入されて、自分が今まで仕事だと思ってやってきたことをロボットがやってくれるようになったら、その間自分は何をするだろうか。前述のように自分がやっていたこと全てがロボットに一気に任せられるとは思えないので、分担した仕事をやり、ロボットの監視?様子見もする。。。この日々は、忙しくないか?
AIが自分の職場に導入されたらどうだろう。ビッグデータの集積から解をひとつ出してくれたなら、それを鵜呑みにしていいのだろうか?AIが出してくれた解にどのくらい妥当性があるのか、おそらくほかの人たちと資料を集めて話し合い検討しなくてはならないだろう。。。これも大変じゃないか?
ロボットやAIが人に対してサービスを提供するなら、そのサービスを受ける人間の感覚を無視することはできない。ホテルフロントで接客しているロボットは、そのサービスを受け取る人間側の心の準備がもうできているから、比較的スムーズに受け入れられた。だから隣にヒトがいなくてもいい。しかし店頭営業や医療ではサービスを受け取る側の人間のほうで、ロボットやAIに全幅の信頼を置くという段階にはまだ至っていない。だから人間のチェックがまだ必要になる。
何十年かかるかわからないけど、AI・ロボット・人間の労働共生は長い試行を経て共存の在り方を求めていかないといけないでしょう。報酬概念も変わっていくでしょう。当然その過程には事故も発生するでしょう。それを経験知としていくのもAI・ロボット・人間の3者全ての責任。ますます忙しく、ますます繊細で重大な負うことになりそうです。
次年度入試で、似た傾向の出題がありますように♫