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大学受験の自由英作文攻略「What is the benefit of working with others? 」後編

回のお題「What is the benefit of working with others?」の続きです。

 

前回は、賛否型でないこのトピックで採用するべき戦略と、英語にする際のポイントを述べました。以下はその抜粋です。

 

まず論理構成は以下のとおり。 

他人と協力することのメリットは、より大きい成果がより早く得られることである。

高校生の時、バスケ部に入っていたが、練習後のそうじ片付けを一年生だけでやっていた時よりも、上級生も全員でやると決めてからの方が圧倒的に時間を短縮できた。 ↓ そうじにかかる時間が短くなったので、その分練習時間を増やせチーム全体の力の向上につながった。

一人で集中して時間をかけて取り組むことも大切だが、他人と協力することにより互いのコミュニケーションがはかどり、集団にとっての大きいメリットが得られた。

 

    英文にする際のポイントは、

(1)より大きい成果がより早く得られる     

  →形容詞と副詞の比較級を使って見せましょう。

   「より早く」は「より早い段階で・時点で」なのでearlyを用います。

(2)圧倒的に時間を短縮できた     

  →「時間を短く」は「短時間に」と読みかえてin a short timeですし、形容詞     

   shortに副詞extremelyくらいつければOK。

(3)そうじにかかる時間が短くなった     

  →「そうじを以前より早く終わらせることができた」と読みかえて比較級more

   quickly than beforeでOK。

(4)チーム全体の力が上がった 

  →「チーム全体がより強くなった」とここも比較級が使えます。

   日本語を様々に読みかえる日本語力があれば、英作文制覇にぐっと近づきます。

 

ここからが続きです。

(5)一人で取り組むのも大切だがしかし・・・

  →私の大好きな、Certainly A but B「なるほど確かにAだがしかしB」構文ですね!

   この構文はほかにも、It is true ・・・but~というバリエーションがあるので

   すが、節の数をいたずらに増やすとミスが生じる余地が格段に増えるので回避

   しましょう。よく言われるように、英作文というのは、ミスをした者からこぼ

   れ落ちていく出題形式です。ミスをしない者、またはミスしても自分で気づいて

   すぐ修正できる者が勝ち残る出題形式です。

(6)一人で集中して取り組む

   →「取り組む」は日本語でよく目にする表現ですが、英語にしたい時は

   どうしましょう?今回のように「そうじをする」cleaningと具体的に書いても

   よいのですが、もう少し普遍的に幅広い内容を含めたいなら working でよいの

   です。案外、簡単ですね。「work =働く」なんていう短絡的な覚え方は受験生

   の味方にはなってくれそうにありません。

(7)互いのコミュニケーションがはかどり

   →これも日本語だとスッと意味が通るのですが、英語にする際は「読みかえ

   というひと手間を加えた方がよいです。「互いの」は形容詞mutualを思いつく

   より「お互い」代名詞each otherを知っている人の方が多いでしょう。

   「コミュニケーション」は名詞だからバカ正直にcommunicationにしますか?

   そうではなく、動詞communicateを使えば、サラリとcommunicate smoothly

   with each otherと書けますよ。

   また別のところで触れるでしょうが、each otherを副詞だと思っている人は

   かなりの重症ですね。その病(^^)を治したい方は手始めに辞書の用例を書き

   出してみて、自動詞・他動詞の区別をつけられるようにしましょう。

 

このトピック、What is the benefit of working with others?は「書きやすい」と感じる人もいる一方で、「いや自分ほんとは一人で物事を進めたい性分なんだけど・・・ちょっと書きにくいな」という印象を持つ人もいるでしょう。

それは自然な感想だと思いますよ。

 

次回はちょっと英作文攻略から離れて、このトピックからスピンオフして、

勉強は一人でやるものか?

それとも友人や、学校や塾の先生といった他の人も巻き込んでやるものか?について書きたいと思います。

 

受験生のお子さんを抱える保護者にもきっと役に立つと思いますので、また読みにいらしてください。

 

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