自由英作文から逃げられない時代

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親しい家族を亡くした彼に

妻を亡くされてのち、歌舞伎のことも家庭のことも一身に引き受けようとしているようです。だけど、どんなに才能ある役者であっても、どんなに子供たちに愛情を注ぐ父親であったとしても、一人二役が現実に存在しないように、すべてを引き受けるのは無理だ。

 

 

全てを引き受けようと決意するしか、立ち直る光明、支えがないのだろうけど、この後ずっと続く人生のあいだ、二つの役割を兼ねつづけていくのは、どちらも両立できなくなる可能性がある。

 

どちらの役割においても代わりがいないから、苦しみにつながる。

 

長女に対しては、芸道にむかう姿勢の深化と、血がつながった父子関係における葛藤が生じるだろう。異性だから難しいこともあるかもしれない。また、かえって、ないかもしれない。お嬢さんがすっかり理解していて。

 

長男に対しては次世代への継承と、血がつながった父子関係における葛藤が生じるだろう。生じないはずがない。

 

でも、この葛藤のなかで、苦しんで、まず仕事への姿勢をいっそうすさまじいものにしてほしい。鬼気迫る、彼はもしかしたらそういう星のものに生まれついていたのかも。鬼にみえるかもしれないけど、真摯な姿は、いつか長女・長男に伝わる。父親として優しくあるより真剣に生きていくこと。それは、母親がしていたことを一部、代わりにやるなんてことよりも優先されると思う。

 

冷たい言い方だけど、いまは、仕事に向き合った方がよいと思う。

混乱を収め、他の誰にもできない覚悟を、今一度決めるために。

 

 

 

「かわいそう」「そっとしておきましょう」のコメントが溢れるなかで、

彼女の人生に、私たちが力強さを感じること、

それが、この夫婦がブログを通じて伝えたかったことじゃないかと思う。