大学受験と自由英作文。

受験生と、受験生を支える人を応援してます

医専予備校の求人を見たらゾッとした

 

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東京医科大学の不正入学について、医専予備校メディカルラボの担当者にインタビューしていたので、そのメディカルラボでは、いったいどんな人が働いているのだろうかと気になって、求人情報を調べてみました。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

まずHPを見てみました。講師募集の求人情報がありました。

しかし(おそらく生徒・生徒だった人が書いたと思われる)掲示板の情報とは異なる内容が書かれています。具体的には、講師求人情報には「一年間同じ生徒を担当しますので授業に専念できます」とありますが、掲示板には「講師に当たりはずれが大きく、替えてほしいといっても替えてくれなかった」「自分の場合はすんなり替えてもらえた」の書き込みがあり、揺れています。

この講師求人情報にあるポイントには信ぴょう性がないですね・・・

 

さらに講師だけでなく、運営スタッフにも数多くの求人が各種求人サイトに挙がっています。離職率が高いのですね・・・

 

 

ここで気になったのが

「営業・接客等の対人折衝経験をお持ちの方」・・・ふんふん。なるほど。

「チームで仕事をした経験のある方」・・・なんか漠然としていますが??

「高額商材を取り扱った経験をお持ちの方」!!!!!

 

これは驚きました。メディカルラボの学費が相当高いのは、情報として世の中に行き渡っていますが、まさか高額商材を売るスキルが必要だとは!

むしろここまで堂々と言い切ってて、そのDQNぶり・・・

度胸に感心・・・してちゃだめ(笑)

 

掲示板にも書かれていますがメディカルラボは「たかり体質」の模様。

「メディカルラボ=たかり体質」が露見する情報がこんなところで発見されるとは・・・

 

医学部受験される方、その保護者の方へ。

よくよく気をつけてください。

以前の記事にも書きました。

医専を選ぶ必要は、ないのです。

 

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2018年度九州大学の自由英作文 書いてみた

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前回記事内にて、九州大学で出題された問題文を載せました。以下の内容です。

 

According to Japanese Health Ministry research, by 2025 around 30% of Japan's population will be aged over 65. This percentage may continue to rise to as much as 40% by 2050, along with a likely increase in the number of elderly people who need long-term personal and medical care. However, as birthrates fall and families get smaller, families will be less able to care for their oldest members.

 

 


そしてそのあとに
Instructions: Write a well-developed paragraph in English consisting of around 100 words, answering the following question:
What can Japanese society do to support older people who will need care in the future? Give clear examples and details to support your answer.

 

大学受験の自由英作文で100語程度の分量はもはや珍しくもなんともありません。このくらいの分量でないとまとまった内容を伴う答案が作れないと思います。文系学部や難関大学にしか国語の二次試験が用意されていない現状、この自由英作文が受験者の言語思考力を試す場になっています。

 

さて、「少子高齢化の傾向を踏まえて日本社会は高齢者介護に対してなにができるか?」についての内容を考えます。

 

 

いつも言っていますが、まず一般論から論理展開に入ります。

  • このまま出生率が低下するのであれば、少ない人数で高齢者を支えていかねばならない。
  • 児童・生徒がケアするのは学業もあり時間的に難しい。中高年が仕事をしつつケアできる状況を作っていくのが望ましい。
  • 現在は、フルタイムの仕事をしながら親の介護をすることは難しい。
  • 仕事をやめてしまい金銭的に苦しい状況になる人もいる。
  • 高齢者のケアが十分にできず一緒に死亡するケースもある。
  • 日本の企業全体が、仕事と育児、家事、介護の両立を可能にすることを当然のことと考えることが求められる。

 

論理のキーストーンを踏みながらいくと100語くらい容易に書けそうです。出題のなかに、Give clear examples and detailsとありますが、中盤に用意した介護離職について語数をかけて述べることでクリアできるでしょう。

 

 

英文にするとこちら。

 

 

 

   If birthrates should continue to fall, (1)fewer people will have to support older people in the future. (2) ( While schoolchildren and students may have little time to care for ofler people, ) (3) it is desireble that middle-age people should be responsible for the care while they are continuing to work.  Currently it is difficult (4) to work full time and care for old parents at the same time.  Some people quit their job and (5) live an economically tough life.  Then they cannot are for their old parents enough (6) until some of them will die together.  Companies in Japan should think of a mixture of working, housekeeping, child-rearing and caring for the old as natural and possible.  

 

 

(1)...日本語では「少ない人数」ですが、英語では「より少ない人数」という構造。

(2)...これを書くと110語を超えましたので削ってもよいと思います。

(3)...現状は必ずしもそうなっていないがこうなることが望ましい、という文脈なので仮定法現在になります。middle-age people should beとなっていますね。

(4)...「AとBを両立する」は、「同時にAとBをする」と表現します。

(5)...経済的に困窮する→ live( lead ) a 形容詞 life を活用しましょう。

(6)...untilは「~までずっと」の意味のほかに「・・・してその結果~」の訳もあります。上位大での和訳問題で頻出レベルの知識です。

 

 

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「親」力と、「子」力。

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今日はちゃんと自由英作文へと話がつながります。

すこし長くなりますがお付き合いください。

 

さてこういった発言はここ数年来、沸いては消えていますね。

headlines.yahoo.co.jp

 

で、産めば産んだでいろいろあって、凄惨な事件になるケースも。

headlines.yahoo.co.jp

 

そもそもこうした発言や議論に、第一の当事者である女性がかかわってくることができているのかな?二階氏は、つねに国の行く末を考えていないといけない立場だから、どうしても「産めよ殖やせよ」式の思考で動くのは仕方のないこと。彼の価値観を育ててきた時代の文脈や環境も原因にあるかと思います。でも現実問題として、女性はこれまで各時代の出産・育児をどうやって乗り越えてきたのか、参考になる意見がきっとあると思うのですけどね。「〇〇を語る会」ってしないと女性の意見は聞かれないのかな。

 

それでもやっぱり、産みたくても産めないケースもあります。

医学的に難しい場合。性格的に難しい場合。経済的に難しい場合。

タイミング的に、いわゆる妊娠・出産に適しているとされる時期に相手に巡り会わなかった場合。私が考えられないだけで、他にもあるでしょう。

「産まない」決断は自分勝手・・・とは言い切れないのです。

 

 

一方で、子供を産むと自分の前に新しいステージが展開されます。

自分が自分の人生に責任を持つ人生にくわえて、自分が子供という他者の人生に責任をもつのです。

これを嫌う人も、いるかもしれません。でもそれは、自分勝手だと決め付けられません。

ある意味、先を見越すことができていて、「自分には子供の人生に責任を負うことはできるかな?難しいと思う・・・パートナーと相談して、子供を持たないことに決めました」という流れができていれば、それは立派な「親力」の発動といえるのではないか」?

 

  • 親力・・・なんと名づければよいでしょうか?「おやりょく」「おやぢから」?
  • 子力・・・これは「こぢから」が自然かな?

 

ハイ、勝手に私が名づけました。

親力のほうはだいぶん長い間、育児分野でなじみのある単語になったかと思いますが、子力のほうは初見でしょうね。

 

親力は、子供の人生に、子供が大人になってからもまっとうな人生を歩めるように責任を負える力。これが備わっていれば、しつけの一環として身体をたたくことと、暴行虐待との区別がしっかりできます。区別ができない、親力が低い親がしつけと称して虐待をします。周りから見れば暴力、殺人未遂なのに。

その子供が大人になってまっとうな人生を歩めなくなるほどのしつけなんかあるわけがない。

 

でも子供のほうも、無邪気に無防備に親の愛情を受けていられるかというと、そうでもない。小学校入学までは愛情にどっぷり浸かっているべきですが、小学校から高校までの子供期間は、二者択一のすっきりした単純世界から移行し、多くの視点からああでもないこうでもないと考える思考回路を導入してください。世の中の危険なことに対して警戒し、理不尽なことに対して疑問をもちつつも乱暴に怒るのではなく、どうしてそんな理不尽が世の中に存在するのかを考えてください。どうしていじめをしてはいけないのか?どうしていじめはなくならないのか?自殺する人としない人がいるのはどうして?どうしてお金がなくては生活していけないのか?お金持ちは偉いのか?どうして勉強しなくてはいけないのか?世の中は学歴重視なのか?どうしてあの人はあんな事件を起こしてしまったのか?どうしてあの事件は解決できないのか?どうしてあの国・地域は紛争がなくならないのか?人間は、自分は、どうなれば幸せといえるのか?

 

もし、「そんなこと考えなくていい」という大人がいたら、それは親力のない大人です。ただ年をくっているだけの大人です。子供を育てられない大人です。

 

また、「そんな難しいこと考えられない」という子供がいたら、それは子力のない子供です。生息年数がちょっと長い、それだけです。勉強といえば「お勉強」しか浮かばない、答えのある問題しかできない子です。

 

親になるということは決して経済的な負担ばかりではありません。

経済的な負担は、きっとなにかしらの解決策があります。

でも親力の不足した大人が親になれば、子力の不足した子になってしまう可能性が高い。そもそも命の存続も危うい。

そして負の連鎖が世代にわたって続く可能性が高い。産んでは殺し(生物的にも社会的にも)の連続になる可能性が高い。

 

妙な言い方ですが、大人を殺すより子供を殺す方が容易でしょうし・・・

親を殺してしまうのはなかなかの熱量? 体力?がいるものでしょうしね・・・

 

というわけで、2018年度九州大学で出題された自由英作文の出題へと移ります。

まず、英文でのリードがあります。

   According to Japanese Health Ministry research, by 2025 around 30% of Japan's population will be aged over 65.  This percentage may continue to rise to as much as 40% by 2050, along with a likely increase in the number of elderly people who need long-term personal and medical care.  However, as birthrates fall and families get smaller, families will be less able to care for their oldest members.  

 

そしてそのあとに

Instructions:  Write a well-developed paragraph in English consisting of around 100 words, answering the following question:

           What can Japanese society do to support older people who will need care in the future?  Give clear examples and details to support your answer.  

 

二階氏を完全擁護するわけではありませんが、親の面倒がみきれなくてリアルに事件が発生したことがあるのですから、少子高齢化社会への対策はしっかり考えておきたいトピックです。親力があれば、子力があれば、・・・どういう解決策が考えられるでしょうか?次回に、答案を作ってみたいと思います。

 

 

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医学部受験。専門の塾・予備校に行くか?

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現役生の医学部志望者とその保護者のなかで、夏期講習をどうしようか考えている人はいませんか?大手総合予備校か?医学部専門の塾・予備校か?

今回は医学部志望の現役受験生が、どこの講習を受けるべきかについて考えたいと思います。

 

結論。

「大手総合予備校に行く」

これが正解です。

 

ではその理由。たっぷり読んでください!

 

  1. 医学部のみならず大学受験で勝負するのに必要なレベルを体感できる。他者にまじって授業を受け、他者の出来を知り、客観の視点をもつことが大切です。医学部専門の塾・予備校は完全個別を謳うところが多いですが、自分の弱点補強をすることと受験で強く勝負できることがイコールでないということを、受験生は早く実感するべきです。ここを勘違いすると「数学を極めなければ医学部合格はない」とかなんとかいって数学マニアになり、ほかの教科に手が回らずさらに医学部合格から遠ざかります。弱点補強をしたうえで、さらにどこまで到達していく必要があるのか、または何を捨てるべきなのかを理解しよう。
  2. 医学部専門の塾・予備校の講師の質が担保されていない。コトバをあえて選ばずに、強インパクトな表現をするなら、講師業界の中でも彼らは「野良講師」。これまでに多くの講師を見てきましたが、医学部専門でやっている講師の力量は明らかに大手総合予備校所属の講師のそれより劣ります。英語であればいまだにネクステを、数学であれば十年一日のごとく、改訂も何のそので各色チャートを個別授業の教材にしていたりします。市販の自習用教材の問題に対して答えを示し解説するなんていうのは、果たして彼らのセールスポイントとする「プロ講師」のすることなのでしょうか?大学受験で勝負できる生徒を育てるためには、自力でネクステやチャートが解ける学力を、それ以外の教材や独自プリントを用いた授業実施を通じて身につけさせなくてはいけないのに、それができないのか・・・。完全に指導力不足なんです。医学部専門の塾・予備校講師が「国立記述対策ができない」ことも有名なファクトですしね。概して医学部専門の塾・予備校は授業料が高価ですが、その金額に見合う質の講師はいないといってよいでしょう。
  3. 大手総合予備校の講師は、その予備校の看板に集まってくる生徒を教室内で管理し、合格・不合格が分かれるポイントを明確にした授業をし続けなくてはならない。完全個別で自分だけの世界に浸っている講師と生徒は、この合否を分ける知識・解法・解釈を知り得ません。自分の出来不出来しか分からないので、ほかの受験生がどこまでできてどこでつまづいているのか見えません。周囲が見えないのでしぜん完全主義に陥りやすく、多浪体質に変わっていきます。医学部専門の塾・予備校が多浪を作るのか、それとも多浪体質に染まってしまった人間を引き寄せるのか・・・現役生が仮に夏だけでも足を踏み入れるトコロではないでしょう。

 

なぜ世の中に医学部専門の塾や予備校があるのでしょうか?ニーズは、相当な学力不振の子女をもつ医師家庭にあります。

   子女に医師になってもらいたい・

   医業を継いでもらいたい

           ↓

   しかし子女の学力が底辺にちかく、

   とても大手の塾や予備校の医学部

   コースには入れない。そもそも理系

   として苦しいレベル。

           ↓

   子女本人にとってもほかの生徒と

   比較される塾・予備校は辛い。

           ↓

   親にお金はあるので、複数年浪人を

   承知のうえで医学部専門に入る。

   完全個別だから親も「うちの子を見て

   くれている」と謎の安心感が買える。

 

 

 

こういうサイクルですね。

さらに、親にコネクションがあれば学力次第でAO合格が可能。これが「医学部受験にまつわる情報量が豊富」というフレーズのカラクリです。

読み替え感が半端ない!

ご自身がこのケースであれば何の迷いもなくどうぞ。

 

競争のなかでしっかり勉強し大学合格を目指すことは、耐えるに値する貴重な経験。

以上、夏の講習についてお考えの方に、参考になれば幸いです。

 

 

 

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記述模試の自由英作文 書いてみた・2

 

 

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前回から間が空いてしまいました。ひきつづき、先月実施された記述模試の自由英作文について書いてみたいと思います。出題内容は上の画像です。見づらかったらごめんなさい。

さて、「一連の出来事を50語程度の英語で説明」とありますが極端に単純なことだけしか書かないと、語数が不足しそうです。増やすより減らす方が楽なので、英語でいきなり書き出す前に、全体ストーリーを着地点まで作り込みましょう。
よく、起承転結の「起」を思いついただけの時点で英語で書き始める人がいますがこれはNG。書き始めればなんとかなる、と思うのかな?
でも、ほぼほぼなんとかなりませんよ!

すっごく単純にストーリーを作ると、「朝は天気がいいが午後・夕方には寒くなり、上着が必要になることがある」ですが、きっと語数が足りなくなります。
こういう場合、一般論から書き始めるのがコツです。
「一般的には~~だがしかし・・・」と展開すると、十分な肉付けになります。解答例は以下の通り。

 We usually decide what to wear according to weather in the morning. However, it is not rare that it feels nice and warm in the morning but later, in the evening, it chages drastically and so eventually we feel cold enough to need an overcoat or a jacket.

ポイントは以下の通り。
○冒頭の We usually は Most of us tend to と増やすのもアリです。
○「何を着ていくか→何を着るべきか」は不定詞で習う超定番表現ですね。増やして what we should wear としてもよいのですが人称代名詞や助動詞に注意して使いましょう。
○暑い・寒いをあらわすには代名詞 it を使う。中学レベルの知識。
○drastically (ガラッと)や eventually(結果的に)といった副詞を適切に使えるようになると語数調整だけでなく、言いたいことが明確に伝わりやすくなります。
○ものごとの帰結・展開を述べていくのに、接続詞 and を連続して使う人がいますが、それは英語運用力の不足を露呈するだけなので工夫してください。ここでは「午後には寒くなってその結果上着が必要になる」を「上着が必要になるくらい寒くなる」と読みかえて enough to を使いました。文法問題だけにしか通用しない知識は無意味でーす!

 

そろそろ夏期講習を考え始めるころですね。
現役生は、どんな塾・予備校がよいのか悩むかもしれません。
次回はちょっと英作文から離れて、大手の総合予備校がよいのか?はたまた医学部受験など専門の塾・予備校がよいのか?について考えてみます。保護者の方にも参考になる記事にしたいと思います!

 

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