大学受験と自由英作文。

受験生と、受験生を支える人を応援してます

「見切り」は完全悪じゃない

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 大学受験においてはどこかで「見切り発車」が必要です。そもそも出願という行為そのものが不確定要素を多分に含んでいるのですが、それよりもっと手前の段階から様々な見切り発車の状況が発生します。
 
 
 
 
 受験生本人にしてみれば、文理選択に始まり理・社の科目選択、さらに国公立大を受けるか私大かで入試に必要な教科・科目が異なり、国公立大を受けるにしても二次で用いる教科・科目の選択・・・もちろん「自分がやりたい勉強ができる大学」探しのためという観点も必要ですが、「その教科・科目をどこまで自分のモノにできるか、いつまで付き合って勉強できるか」という到達度の観点も必要になります。
 
 
 
 よく受験サイトで大学研究の重要性が説かれていますが、それは学部・学科を調べることだけではありません。前期試験・後期試験それぞれで、自分の受けたいところがどの教科・科目を要求してくるのかを面倒がらずに調べてリストにしておきましょう。
 こうした賢戦略のために割く時間を軽視する人は、よく言われるように受験の場でも「行き当たりばったり」の行動に走りがちですので、現時点の得意・不得意にこだわりすぎず、落ち着いて正確なデータを集めてください。
 
 
 
 そして秋以降の模試の成績推移を考慮して、どこかで「決断」しなくてはいけません。たとえば、東京大学を受験したいが、世界史と地理を二つ、高いレベルで持ち続けるのが苦しくなってきた・・・こうしたときに受験生本人が下す「見切り発車」は

(1)とにかく最後まで二つ持ち続ける  か

(2)現実的に志望変更して使い勝手のよさそうな世界史を残す   

このどちらかだと思います。
 
 
 そのどちらを選んだとしてもこれは受験生本人の感覚から出した「判断」ですので、どちらが良い・悪いということは絶対にありません。そして志望変更が負けだと言う権利は誰にもありません。そんなことを言う人ばかりの社会はとても硬直していて意思決定が頑ななバイアスに寄ってしまいそうです。受験生本人にも、そう思わないですむように後悔なくしなやかに勉強していってほしい。他者と無意味な比較をしないで自分のためだけの受験に、メンタル強くして取り組んでいってほしいです。

 

 

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英作文訓練に添削が必要である「本当の」理由

 

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 「ピアノ、うまくなったね」と評価してくれるのは、練習している本人ではなく先生や聴衆です。同様に、「自由英作文がうまくなってきたね」と評価してくれるのは、書いた受験生本人ではなく添削のため読んだ先生です。もっといえば「この受験生は英作文がしっかり出来ているな」と最終的に評価してくれるのは、一度も会ったことなどない、大学側の採点者です。
 
 
 
 
自由英作文は音楽や体育と同様、知識ではなく技能が求められるので、受験生が独りよがりで書いて満足していても技能の向上が望みにくい。つねに、自分の書いた答案を客観的に読んでもらい「自分の言いたいことがその通りに伝わっているのかどうか」を判断してもらう必要があります。
 
 
 
・・・ここまでは、たいていの英作文学習サイトにある主張。これからはさらに踏みこんで、「添削してもらって、その後どうするのか」について書きます!
 
 
 
自分の書いたものを添削してもらって、返却されたら必ず見直しをしましょう。ここで見るべきなのは「直された英文」のところよりむしろ「なぜ直されたか」です。先生によっては、生徒が自分でその理由を探せるように英文を修正するだけの方針の方もいらっしゃるでしょうが、やはり修正の必要性を書き加えてくださる先生の方が対応としては望ましいです。
 
 
 
そんな方針の先生であれば、文法上のミス(単複ミスだったり態ミスだったり)や、より良い表現の提案も指摘されていることでしょう。添削が返却されてきたら、添削してくださった先生の客観的な視点を頭にたたきこむことが大事。「自分の書いたものがこんなに朱入れされて恥ずかしい/ムカつく」のは最悪のアフターフォローです。恥ずかしかったりムカついたりしたのなら、なおさら「二度とこんなミスはしない、次回はもっと論理的明快さをもって書けるように注意しよう」を気を引き締めていきましょう。

 

 

この添削システムの繰り返しが、いずれ受験生側のマインドセットとして、「この書き方で第三者(採点者)に伝わるか?もっとわかりやすい表現はないかな?」と書きながら自らに問い続けることができ、答案作成力のレベルアップが叶います。

 

 

 指定語数を埋めるだけで精一杯・・・では合格は難しいでしょう(涙) 
 

 

 

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「最後は自分の言いたいことを繰り返す」のはアリなのか?

 

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以前のエントリーで「指定語数の制限内に収めることも実力」と書きましたが、語数を稼ぎたいばっかりにそしてネタ切れも起こしてしまい、文章の最後に"So I agree that ~"(that~以下は冒頭に書いた一文を移植)繰り返すというのは得策ではありません。むしろ回避すべきです。

 

  

答案での自由英作文にはひとつの流れを作らなければなりません。冒頭の主張からそれを裏付ける具体例の陳述へと続き、そこから次の視点へと移っていくという方向性が存在すべきです。せっかく主張を支える根拠まで明確にしたのに冒頭の一文を繰り返すことによってまた論理をスタート地点に戻すようなマネをしてはいけません。論理性が弱くなり説得力も失われます。

 

 

たとえば「高齢者は運転免許を自主返納すべきかどうか」に対して賛成の立場で述べるとしましょう。

   高齢者は運転免許を自主返納すべきだと思う
     

   本人がどんなに注意していたとしても、加齢による認知力低下

   は事故につながる可能性を高める。運転手だけでなく他者も巻き込んで

   しまう事故がすでに多く報道されている。

     
   ??? だから高齢者は運転免許を自主返納すべきだ ???

こう書いてみると、冒頭にまた戻ってきた・・・ということがよくわかり、尻切れトンボ感が半端なく感じられるでしょう。残念な論理展開の見本です。

 

 

 

こういう時は、次の視点、たとえば自主返納した際に生じる次の課題を提示して論理を一歩さきに進めましょう。「クルマを運転できなくなったら移動の手段がひとつ失われるので、バスやタクシーの料金を引き下げるための政策が必要になってくるだろう。」あたりがよいでしょう。

 

せっかく用意された指定語数なのですから、合格につながるよう有効に使いたいものですね。

 

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単語力とは「知っている単語の数」ではない

 

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「単語力をつけるため、毎日英単語帳を見てます!」という受験生は多いと思います。しかし、英単語帳での英和一対一の単純暗記はポータル(入り口)にすぎません。市販されている英単語帳はたいてい、語数の差こそあれ含まれている単語の種類に大きな違いはありませんが、その英単語帳が狙いとしているレベルは明確に設定してあると思われるので、基本~標準レベルの単語帳を一冊やって「だいたい頭に入った」となればつぎは標準~難関レベルの単語帳へと移行していきましょう。

 

 

「難関大とか受けないからコレ(基本~標準レベル)一冊でいいよ、お金ももったいないし」という人は、お金を惜しんでいるうえにさらに自分の可能性も狭めていることに気づきましょう。英単語帳一冊っつったって、たいがい5000円以内ですよ。けっこうコスパがいい投資です。

 

 

 

収録されている単語数に限りがあるからこそ、一冊の単語帳だけで済ませようというエコ勉強では、単語力アップは難しい。じゃあやっぱり単語力って「数」なんじゃないか!と思うでしょうが、そんな単純なハナシではありません。

 

 

 

ある程度単語数が増えたら、その時点で自由英作文の訓練を始めるべきです。

 

 

 

 

どういうことか?たとえば日本人は「〇〇力」という表現をよく使いますが、この「力」はpower一択でしょうか?英単語にはほかにも「力」に相当するものとして ability やstrenghth、force などがあります。これらの単語がどう使い分けられているのか、その違いはなにかという「単語にまつわる判断力」は単語帳からではなく自由英作文を書くことから育つのです。

 

これまで高校教育の終盤に、集中的に行われてきた感のある自由英作文の練習はもっと前倒しでなされる方がメリットが大きいです。大学入試改革を受けて、高校が変わり受験生も変わっていかないといけませんね。

 


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ポジティブな「焦り」

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今回は「夏に思うような勉強ができなかった・・・どうしよう」と焦りを覚えている人へ向けて書こうと思います。

 

 

いよいよ8月終盤。受験学年は「後期補習」という名の通常運行に入っているのではないでしょうか?受験生がみな「進学校」に通っているわけではないので、自分がどういう環境にあろうとも自分で意識して自分の行動を変えていくことが大事です。県下有数の進学校といわれるなかに在籍していても「高校のネームバリュー」があなたを志望大学に連れていってくれるわけではありません。だからこそ、自分の考えていた理想とのズレが生じるのですよね。

 

 

 

焦りは、自分が理想としている姿と現状の間にあるギャップを客観的に見ることができているということですから、その気持ちじたいにネガティブなパワーをもたせる必要はありません。むしろその焦る気持ちを上手に燃料にしていきましょう。

 

 

このあと受験生がやるべきことは「必要な教科・科目で苦手を作らない」こと。センター試験にしか要らない教科・科目はセンター試験まえに追い込みます。その前に、いまこの時期からは、追い込みができる時間資源を産出するため先に苦手や弱点を克服していってください。こう書いてあるからといって「現時点の得意教科・科目と同レベルにする!」と妙な意気込みをするのは調子が良すぎます。苦手だからこそ、「合格レベル到達に足をひっぱらない」程度になればオッケー!くらいの精神状態でいましょう。

 

 

さらに、受験予定校で要求される傾向によっては、「数Ⅲ重視」「有機重視」「英作文が長い」など自分にとって合否を分けそうなポイントを洗い出します。力点を置くべき範囲がわかったらそれを苦手つぶし勉強の合間にいれます。さらには英作文添削など、他者を巻き込んだ勉強を始めます。数学や理科は解答・解説を見て後追いで理解することが出来ますが、模範解答がほぼ意味をなさない英作文添削は自分が書いて他者に読んでもらい修正してもらうというシステム構築が必要です。

 

 

苦手つぶしが守備の固めであれば個別試験を意識したこの勉強は、自分の武器を先鋭化することにつながりますよ。大学受験に特化した自由英作文添削サービスについては、

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